目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね2018年ベスト映画ということでお話していこうと思います。
良かったら最後までお付き合いください。
選考対象作品
1~6月期(上半期)
先ほどご紹介した上半期ベスト映画ランキングの記事からご覧ください。
ちなみに全65作品です。
7月
- 虹色デイズ
- バトル・オブ・ザ・セクシーズ
- ジュラシックワールド 炎の王国
- ポケットモンスター みんなの物語
- BLEACH
- ブエナビスタソシアルクラブ アディオス
- 未来のミライ
- ウインドリバー
8月
- 青夏
- インクレディブルファミリー
- センセイ君主
- ミッションインポッシブル フォールアウト
- バンクシーを盗んだ男
- 銀魂2
- ペンギンハイウェイ
- 検察側の罪人
- ちいさな英雄
- マンマミーア ヒアウィーゴー
- アントマン&ワスプ
- SUNNY 強い気持ち強い愛
9月
- 君の膵臓をたべたい
- 寝ても覚めても
- 累
- フリクリ オルタナ
- MEG ザモンスター
- 愛しのアイリーン
- ザ・プレデター
- 響
- プーと大人になった僕
- コーヒーが冷めないうちに
- パパはわるものチャンピオン
- クワイエットプレイス
- 散り椿
- フリクリ プログレ
- カメラを止めるな
10月
- イコライザー2
- パーフェクトワールド
- フィフティシェイズフリード
- モンスターストライク ソラノカナタ
- アンダーザシルバーレイク
- 日日是好日
- 億男
- ここは退屈迎えに来て
- ハナレイベイ
- テルマ
- サーチ
- 旅猫リポート
11月
- ビブリア古書堂の事件手帖
- ヴェノム
- スマホを落としただけなのに
- GODZILLA 星を喰う者
- ボヘミアンラプソディ
- ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション
- 人魚の眠る家
- ボーダーライン ソルジャーズデイ
- イットカムズアットナイト
- ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生
- へレディタリー継承
12月
- 来る
- パッドマン
- グリンチ
- 春待つ僕ら
- アリースター誕生
- シュガーラッシュオンライン
- ニセコイ
上半期劇場鑑賞作品数は「65」でしたが、なんと下半期もぴったり同数で「65」となっております。
そして当ブログでの2018年ベスト映画の選出にあたっては、今年公開の作品であっても劇場で鑑賞していない場合は、選考対象外としています。
やはり映画館で見たものと、DVDやスマートフォン画面で見たものを同じ基準ではどうしても比べ難いという個人的な事情もあっての制限となっています。
2018年下半期ベスト映画ランキングTOP10
では、まずは年間ベスト発表の前に下半期のベスト映画ランキングTOP10ということで発表していきます。
では、発表していきます!!
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第10位
第10位は映画『累』です!!
これは下半期に一番良い意味で期待を裏切ってくれた映画だったように思います。
とにかく芳根京子と土屋太鳳による演技対決が凄まじくて、ただただ圧倒されました。
また、原作から映画用の脚本へのコンバートという点でもほとんどお手本に近い再構築が成されていて、この辺りも隙がありません。
演劇をプロットを補完する形で盛り込んだり、女優の表情に多くを託した演出も素晴らしかったですね。
2018年の邦画を語る上では、避けては通れない1作でしょう。
第9位
第9位は『人魚の眠る家』です!!
そんなことも頭を過りつつ、劇場へ足を運びましたが、見事にその予見を覆してくれました。
映像の色彩や彩度、光量を自在に操った演出が素晴らしく、それだけでストーリーテーリングの機能を果たしていたことに驚かされました。
そして篠原涼子は今年の日本アカデミー賞主演女優賞を受賞するのではないでしょうか?
また、個人的に東野圭吾の原作小説の中で唯一納得できなかったポイントをきちんとカットしてくれていたところも高評価に繋がっています。
第8位
第8位は『パパはわるものチャンピオン』です!!
若干キャスト陣の演技に難があるんですが、それすらも内包してしまうドラマ性が素晴らしかったですね。
また「わるもの」という言葉を巡って、親子がすれ違う様や、その着地のさせ方が非常に巧みで、考えさせられることも多かった映画ですね。
おそらく劇場で鑑賞したという方が比較的少ない映画だと思いますので、レンタル等々が開始されましたら、ぜひご覧になって見てください!
第7位
第7位は『ボヘミアンラプソディ』です!!
映画としては、終盤に20分近いライブエイドの再現映像が流れるという歪な構成ではあるんですが、非常に見応えがありました。
史実に忠実なドキュメンタリー映画とは一線を画していて、あくまでも映画として「嘘」をつき、フレディの物語として紡ぎあげた脚本に拍手を贈りたいですね。
歌ありきの映画じゃないかと揶揄されることもしばしばですが、歌が良いんだからそれを生かすための映画にしても良いじゃないですか!?
とにかく2018年最高の「映画体験」だったように思います。
第6位
第6位は『愛しのアイリーン』です!!
愛することは傷つけること。
田舎の限界集落で繰り広げられる、愛僧の物語に笑いと涙が止まりませんでした。
ペニスとナイフは表裏一体であり、性行為には「欲」が宿ります。
そんな中で岩男が追求するこの上なくピュアな愛情。
その刻み込まれた愛の結末にただただ衝撃を受けました。
『さんかく』や『ヒメアノ~ル』を世に送り出してきた吉田監督の意欲作です!
第5位
第5位は『アンダーザシルバーレイク』です!!
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督はなんてものを作ってしまったんだ・・・。
ポップカルチャーを作品の中に溢れ出し、その1つ1つの要素が物語に推進力を与えていく。
大好きな彼女にフラれた男が見る、1人の美しい女性の幻影が妄想を膨らませていき、やがて悪夢へと変貌していきます。
独特の色彩演出も健在ですし、ポップカルチャーに込められた暗号を理解しないとおおよそ理解不能な仕様になっている脚本も非常に面白かったです。
第4位
第4位は『search』です!!
全画面PCモニターというだけなら、『アンフレンデッド』という作品もありますので、革命的とは言えないでしょう。
ただこの映画は全編PCモニターに加えて、巧みにサブプロットを組み込んだことで、情報社会の恐怖を体現してしまったわけです。
皆さんは、父が娘の捜索劇を繰り広げている間に、宇宙人が地球にやって来て、地球が滅亡の危機に瀕してたって気がついてました??
もし気がついていないようでしたら、それはこの映画の本当の恐ろしさにまだ気がついていないということかもしれませんよ・・・。
2018年、最も衝撃を受けた映画の1つでした。
第3位
第3位は『寝ても覚めても』です!!
まさに「見る」という行為について問うた「まなざし」の映画として最高峰の出来でした。
2人の東出昌大を異なる視線で見つめた唐田えりかというファム・ファタールの存在にただただ度肝を抜かれる映画となっています。
また、チェーホフやイプセンの戯曲とプロットの絡め方も見事で、もはや1秒の無駄も見出せない緻密すぎるプロットにため息がこぼれます。
2018年個人的に絶対にチェックしておいてほしい邦画実写映画です!!
第2位
第2位は『センセイ君主』です!!
月川監督のフィルター越しに見るどこまでもキラキラと輝く俳優陣に惚れてしまうのですが、その中でもやはり浜辺美波は別格でした。
これまでの『君の膵臓をたべたい』で見せたような、清廉なイメージを振り払いコメディエンヌとして確立された一挙一動にただただ引き込まれるばかり。
邦画を見ていて、ここまで役者が生き生きしている映画ってなかなか見当たらないので、やはり月川監督の手腕は素晴らしいなと思いますよね。
第1位
第1位は『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』です!!
この第1位だけ完全に別格でした。
というか迷う余地もありません。
『エウレカセブン』というコンテンツを長年追いかけてきた自分にとってこれほどまでに胸の奥深くに突き刺さる作品になろうとは・・・。
映画を見終わった後にただ「ありがとう。」という感謝の言葉しか出てきませんでしたし、ただただ呆然としていました。
もう今思い出しても鳥肌が止まらないアニメ映画史に刻まれる大傑作だと思いました。
番外編:劇場で見ていればランクインしたであろう2つの映画
最初にも書いたように、当ブログ管理人が選ぶ年間ベスト映画ランキングにおいては、映画館で鑑賞した作品しか選考対象にしないという縛りを入れています。
そのためにとある2つの映画が年間ベスト入り確実の出来だったんですが、ランキングから漏れています。
・『スリービルボード』
昨年度のアカデミー賞で『シェイプオブウォーター』と作品賞の座を争った映画ですが、個人的には圧倒的に『スリービルボード』の方が好きでしたね。
「3つの看板」というモチーフの使い方の巧さもさながら、人間の弱さや迷いについて深く掘り下げた脚本に思わず唸りました。
・『ROMA ローマ』
映画『ROMA』より引用
この映画をランキングに入れるとなると、年間ベスト映画の選出にもっと悩まされていたことと思います。
アルフォンソ・キュアロン監督の最新作は、それくらいに息を飲むほどの傑作でした。
監督の頭の中の思い出を除いているかのような全てが美しい映像と、巧みに散りばめられたモチーフが導き出す演出や監督の思いの表出にもハッとさせられるばかりでした。
2018年の洋画の最高峰だと思いますよ。
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2018年ベスト映画ランキングTOP10
ここはもう一気に発表しちゃいます!!
- 『ANEMONE交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション』
- 『15時17分、パリ行き』
- 『アランフエスの麗しき日々』
- 『センセイ君主』
- 『寝ても覚めても』
- 『ハンソロ』
- 『ヴァレリアン』
- 『リズと青い鳥』
- 『ちはやふる 結び』
- 『万引き家族』
*第8位『リズと青い鳥』は再鑑賞後に評価が変動したためランクインしております。
総評していきますと、2018年はとにかく上半期に傑作が集結していた印象です。
というのも2018年上半期ベスト映画ランキングを選ぶときに、この調子で良作を連発されたら、年間ベスト選べる自信がないぞ・・・と恐れおののいていたんです。
ただ、蓋を開けてみると下半期は比較的落ち着いたラインナップになっておりまして、あまり上位に絡んでくる作品は多くなかったように感じました。
また洋画と邦画ですと、上半期は様が強しだったんですが、対照的に下半期は邦画強しな傾向にシフトしたように感じられました。
- 上半期ベスト映画ランキング:邦画3作品+洋画7作品
- 下半期ベスト映画ランキング:邦画7作品+洋画3作品
とにかく2018年も良い映画ライフを過ごせたと思いますし、2018年の上位2作品に関しては、個人的に10年代ベスト映画ランキングを作ればそのまま上位10位に入るんじゃないかくらいの評価です。
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おわりに
いかがだったでしょうか?
今年も毎年恒例の行事として年間ベスト映画ランキングを選出させていただきました。
Twitterやコメント欄等で皆さんのお声を聞くのを楽しみにしております。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
そして来年も映画ブログ「ナガの映画の果てまで」をよろしくお願いいたします。