【自己紹介】「好きな映画は何ですか?」と聞かれたときにどう答えるか?

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

このブログを読んでくださっている方はおそらく大半が映画好きの方だと思うんですね。

それを見込んで、突然なのですが、皆さんに一つ聞いてみたい質問があります。

ナガ
「好きな映画は何ですか?」

この質問、映画好きの方なら間違いなく二度や三度ではなくされたことがあると思います。

でもこの質問、映画を多く見ていればいるほど答えるのが難しいというジレンマを抱えているんですね。

というのも好きな作品ってたくさんあります。

製作国別、監督別、ジャンル別、年代別・・・。ざっくりと「好きな作品は?」って聞かれると答えに詰まってしまうのです。

しかも答える作品のチョイスも難しいのです。

あんまりマニアックな作品を挙げても、相手に興味を持ってもらえないかもしれないですし、逆にメジャーすぎる作品を挙げると自分が映画好きってことを伝えられない可能性もありますよね・・・。

なんて悩んでると考え込んでしまって、答えられません。

映画ファンにとっては確かにこの質問は特別です。でも相手からすると、この質問はそんなに大きな意味を持つものではありません。故にパッとスピーディかつスマートに答える必要があります。

「好きな食べものは?」→「カレーライス!」

「趣味は?」→「日焼け対策!」

「特技は?」→「日焼けすること!」

「牛丼並盛1つで!」→「お待たせしました。牛丼並盛になります!」

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これくらいのテンポ感で応答し、相手としっかり会話のキャッチボールをしていく必要があります。

今回は私自身の体験談も交えながら、「好きな映画は?」という質問に何と答えたらよいのか、皆さんと一緒に考えていけたらと思います。

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「難しいな~。」はNG??

私もかつて(高校時代)「自分は硬派な映画好きだから、その辺の映画が趣味だなんて軽々しく言ってるやつとは違うんだぜ。」みたいな中二病をこじらせている時期がありました。

ナガ
まあ痛いの痛いの・・・(笑)

今思い返しても、痛すぎて体の節々が痒くなります。

そんな高校時代に、ある女の子に質問されましてね。この魔の質問を。

「ナガくんって映画好きなんだよね!好きな映画は何~??」

来ました来ました。当時の私はこの質問を絶好のいきりポイントだと考えていました(笑)。来たぞ来たぞ自分の得意分野が・・・。でもここでミーハーだなんて思われちゃあいけねえ。俺は「映画ファン」だぜ?となるとここは安易に作品を挙げるようなちゃちな真似はしちゃあいけねえな。

そして、自分ができるMAXのどや顔でその女の子に言い放ちました。

ナガ
その質問に答えるのは難しいなぁ~。だって好きな映画ってたくさんあるから1つって言われたら難しいよ~。

女の子は「ふ~ん。」と一言。会話終了のゴング。

そんな状況にもかかわらず、当時の自分は映画好きの自分を見せつけてやったぜ、とご満悦。

今何とかしてあの時の自分に干渉できるのなら、ぶん殴ってやりてえんですよ(笑)。

ナガ
ただのコミュ障じゃねえかよ!!

映画ファン名乗る前に会話のキャッチボールくらい身に付けろよ!!と。

まず、「好きな映画は?」って聞いてくれているんだから、それにちゃんと向き合わなければなりません。牛丼並盛くださいって言われているのに、牛丼は作るのが難しいから・・・って答える牛丼屋に誰が行くんですかい?

やはり、いくら質問に答えるのが難しいからといって、「難しいから、答えられない。」とお茶を濁すのはよろしくないと思うんですね。

「難しいなあ~たくさんあるけど、1つ挙げるとするならば・・・。」という前置きをするくらいなら良いと思うんですが、作品を挙げずに敵前逃亡するのは完全に悪手だと私は思います。

知ったかぶりはやばい?

皆さんは映画好きを公言していて、相当数の映画を見ていらっしゃいますよね?すると、私より映画に詳しい人にリアルで遭遇することはまずないだろうと高を括ってしまうんですよね。

ええ、ええ。かくいう私もそんなことを少し前まで思っていましたとも(笑)。自分ほど映画を多く見ている人間に出会うことなんてまずないだろう・・・おごり高ぶっておりましたよ(笑)。

そんな私が大学に入って、イギリス文学の講義を履修していた時のことです。たまたまその講義の教授とお話しする機会がありまして、ふと映画の話題になったんですね。

「イギリス文学ってあんまり読んだことなくてですね。イギリス映画ならたくさん見ているんですが。」

「へぇ~そうなんだ。じゃあこれが好きって映画とかある?」

来ましたよ来ましたよ。この質問が。相手はイギリス文学研究者、イギリス映画に詳しい可能性は十分に考えられる。しかし、この質問をしてくる時点で、映画好きとは考えにくいぞ。

なぜなら映画好きはこの質問を他人にすることはまずないからな・・・。ということは、マニアックなイギリス映画を挙げておけば、一目置かれるに違いない・・・。こんなことを考えながら、私はどや顔でこう答えました。

ナガ
「まあ、ヒッチコックの『サイコ』とか・・・『鳥』とかですかね?ヒッチコックの映画は大体好きですね。」

おいおいおいおいおい。ちょっと待てよ!ヒッチコック??当時の自分ってヒッチコック作品を「サイコ」と「鳥」しか見てなかっただろ??残弾フルバーストして必死にヒッチコック好きアピール??しかもヒッチコックってそんなにマニアックでもないし、そもそも作品の大半はハリウッドで制作してるからイギリス映画なのかどうかも怪しいじゃねえか(笑)。

もしもあの時の自分に干渉できるならば、風呂場で刺し殺す・・・のは痛いから、思いっきりビンタしてやりたい。

そして恐ろしい事態が起こりました。

「ヒッチコックかあ。なるほどね。ジョンバカンの小説を原作にしてる「三十九夜」とかすごく好きだなあ。あ、君ドイツ語勉強してるんだよね?「バルカン超特急」は見た?有名どころだと「北北西に進路を取れ」とかは?どうだった?」

ナガ
「よ、良かったですねえ。(苦笑)(大汗)」

イギリス文学研究者という権威に、丸腰で突進して儚くも散っていった当時の私。

そしてそれからというもの講義で映画の話があれば、教授は何かとこっちに質問を投げかけてくるようになりました。

その質問があまりにもマニアックだったもので、私は全然、答えられず・・・。恥をかきたくないとイギリス映画やらヒッチコック映画を家で猛勉強し、何とか恥をかくまいと努力したのでした。

まず、私の過ちは、自分より映画に詳しい人間に遭遇することはないだろうという痛すぎる思想を持っていたことですね。こういう気持ちを持っていると足元をすくわれて当然でした。

そしてもう1つは、ろくに見てもいないのにヒッチコックに詳しいんだぞ!なんて虚勢を張ったこと。相手はどうせ知らないから深くは追及されないだろうという思い込みが落とし穴でした。

つまり、「好きな映画は?」と聞かれたときに、相手は映画に詳しくないだろうと下に見て、あまり詳しくもない映画を挙げたりすると大事故になりますよ!!ということが言っておきたいわけです。

「好きな映画は?」と聞かれたら、好きでもないマニアック映画を好きだなんて虚勢を張らずに、正直に自分の好きな作品を一つ挙げるようにしましょう。

有名すぎる作品はNG?

これは完全に語弊を生みそうなので、先に解説しておきますが、今回はどうすれば相手に自分が映画好きであることを伝えられるのか?印象付けられるのか?という目線で考えています。

つまり相手にインパクトを与えたいと思うならば、有名すぎる誰でも見ているような作品は避けた方が良いのでは?というお話です。ここを誤解されるといろいろと批判が飛んできそうなので、先に予防線を張らせていただきました。

これも高校生の時ですね。ちょうど春で、クラス替えの時期でした。春といえば自己紹介シーズンですよね。「趣味」というのは、自己紹介の定番です。当時の私も当然、「趣味は映画観賞です。」と高らかに宣言していました。

とある教科の授業初回で、先生が自己紹介をしてくださいと仰いました。いつものように趣味は映画観賞ですと言いました。すると先生からあの質問が飛んできました。

「好きな映画一本挙げるなら何?」

来ましたよ。来ましたよ。でも自己紹介って掴みが大事だから、あんまり知られてないような作品を言ってもしらけるだけだしなあ・・・。ここはできるだけ知名度が高い作品を挙げる方が得策だろう・・・。そんなことを考えながら、どや顔でこう言いました。

ナガ
まあ、となりのトトロは好きで何回も見てますね。

新クラスでまだ人間関係もできていない中でのこの100点満点中28点くらいの小ボケ。特に何の反応もなく、拍手を経て次の人の自己紹介が始まりました。

そして、新クラスでの生活が始まるんですが、どうも僕が映画好きだってことが伝わっていないんですよね。自己紹介であれだけ言ったにもかかわらず・・・。

代わりに僕には「イカティッシュ」という不名誉なあだ名がついてしまいまして、途中くらいからは略称で「イカティー」と呼ばれていました。

映画好きで名をはせ参じるはずが、いつの間にか「イカティッシュ」という称号だけがついて回るようになりました。

この件から、メジャーすぎる作品は映画が好きでなくとも、見てる人が多いのでインパクトが薄いのかなあ?なんて思うようになりました。ということは「好きな映画は?」と聞かれて、一つ答えるならあまりメジャーすぎる作品ではインパクトを残せないのではないか?という風に思ったわけです。

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じゃあ結局どう答えるの?

ここまで、すべて実話の僕の「好きな映画は?」という質問にまつわるエピソードを3つほど紹介させていただきました。

じゃあ結局どう答えるのがいいんだ?って話になりますが、結局は自分が一番好きな作品を答えるのが一番ですよね。

ですので、この質問が来たら、この作品を挙げるというのをあらかじめ考えておく。そしてそれに続く「それってどんな映画?」っていう質問にも一言で答えられるようにしておく。これが正攻法であり、一番の解決策だと思うのです。

牛丼並盛を注文されたら、牛丼並盛を速やかに提供し、追加でコールスローの注文が入れば、速やかにコールスローを提供する。何事も下準備が大切です。

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では、私が「好きな映画は?」と聞かれた際にどう答えているかを最期に紹介しておきます。

私の好きな作品は「台風クラブ」という作品です。これはブログを読んでくださっている方やツイッターを見てくださっている方はご存知かとは思います。それってどんな映画?と言われたら、女子中学生が下着姿で台風の夜、学校で暴れる映画だよと答えています。

これを言うと7割くらいの確率で、ドン引きされます。「ロリコン映画好き」という不名誉な称号をいただいたこともあります。でもそれでいいんですよ。

どんな形であれ、相手に印象付ける。これは大切なことです。マイナスなイメージは今後の関わり方でいくらでもプラスに変える事ができます。一番いけないのは、印象に残らないことです。

ですので、「自分の好きな映画は?」と聞かれたら、素直に自分の一番好きな映画を答えましょう。間違っても私が犯してきたようなミスをしてはいけません。そして相手に簡潔でかつ印象付けるような表現でその映画を紹介できるようにしておきましょう。

これが数々の失敗をしてきた自分がたどり着いた1つの答えです。

おわりに

皆さんの好きな映画はなんですか?それってどんな映画ですか?

ぜひ、映画好きの皆さま、今一度考えてみてください。

今回も読んでくださった方ありがとうございました。

2 件のコメント

  • はじめまして。
    「ゲットアウト」評からこちらにきました。
    私は映画はそんなに見ないのですが、小説やマンガは好きなので
    「一番好きな小説は何ですか?」
    への答えが悩ましいのと同じだなぁと思いながら読みました。
    宮部みゆき『火車』って言ったらありきたり?
    エーコ『薔薇の名前』は「何それ?」と思われる?
    『くまのプーさん』は名作だけど、児童書もあり?
    それとも…てな感じで…
    時々ベスト3を選んで、その理由も考えたりしています。
    さて、ナガさんよりずっと少ない私のこれまで観た映画の中で一番好きな作品は
    「ジョゼと虎と魚たち」です。
    洋画では「ショーシャンクの空に」。
    「ショーシャンク」は上映されてすぐに1人で観に行きました。
    当時あまり評判は高くなかったように思うのですが、とにかく鑑賞後の感動を
    いろいろな人に伝えようとした記憶があります。
    が、「どんな映画なの?」と聞かれ、
    「冤罪で投獄された元銀行家が、20年後に脱獄する話」と説明してしまい、
    感動も何も伝えられなかったのでした。
    人に自分の感じた良さを伝えるのはホントに難しいです。
    ナガさんの映画評、どれも興味深く読みました。
    また時々来させてくださいね。
    長文失礼しました。
    では!

  • くみこさんコメントありがとうございます!
    短い言葉で、相手の興味を引くって難しいですよね!
    ジョゼは自分も大好きです!!あのラストは素晴らしいですよねε-(´∀`; )

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