【特集】三池崇史作品のおすすめと魅力を徹底的に解説します!!

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はですね監督最新作が公開され、また名前が挙がっている三池崇史監督についてお話してみようと思います。

三池崇史監督の近年の作品のレビューサイト等の評価を見ていると、さぞかしとんでもない監督に思えてくるでしょうね。ここ数年の作品のFilmarksの評価指数を見てみましょう。

ラプラスの魔女:★★★★★3.1
ジョジョの奇妙な冒険:★★★★★3.2
無限の住人:★★★★★3.1
土竜の唄 香港狂騒曲:★★★★★3.3
テラフォーマーズ:★★★★★2.3
極道大戦争:★★★★★2.3
神さまの言うとおり:★★★★★2.6
藁の楯:★★★★★3.2
悪の教典:★★★★★3.1
逆転裁判:★★★★★2.7
忍たま乱太郎:★★★★★2.6
ゼブラーマン:★★★★★2.7

3得点台後半以降からが評価が高い作品と捉えられているFilmarksの評価指数において3得点台前半から2点台を連発している三池崇史監督作品。これだけを見たら、彼の作品は地雷じゃないかと思われる方も多いでしょう。

そしてもう1つ注目してほしいのが、彼の作品を撮るペースの速さです。上記の作品は2010年以降に公開された三池監督作品です。上記に挙げていないものも含めて、なんと2010年から2018年の間に19本も映画作品を世に送り出しているんです。平均しても年間2本のペースで、こんなスピードで映画を撮る人は日本に他にはいません。しかも彼が撮っているのは、小規模上映映画ではなく、どれも大作ばかりです。

近年の作品だけを見ると、確かに多作で貧作揃い、変な実写化ばかり作っている監督というイメージを持たれるのも仕方がないことでしょう。しかし今回の記事では、三池崇史監督はこんな映画監督なんだということをみなさんにぜひとも知ってもらいたいと思っています。

良かったら最後までお付き合いください。

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三池崇史監督は世界に名が知られる数少ない現役日本人映画監督

日本で高い評価を獲得している映画監督と言うと名前が挙がる方は多いと思いますが、世界的に評価されている現役日本人映画監督っておそらく数少ないと思うんです。

実現には至りませんでしたが、先日ネットフリックスで公開された「アウトサイダー」という作品は元々三池崇史監督とトムハーディーのタッグで撮影される予定だったんですね。それがトムハーディの降板に伴って潰れてしまいました。

しかし、このエピソードだけでも彼がハリウッド映画界から1本作品を任せてもらえるだけの評価を有していることは明白でしょう。彼にはこれまでも2度3度ハリウッド映画デビューの打診があったと言います。

そもそも三池崇史監督が世界にその名を轟かせるきっかけになったのが、『オーディション』という作品です。

 

 

北米大手批評家レビューサイトのRotten Tomatoesでも本作は73人の批評家から評価されていてなんと81%という高いトマトメーターを誇っています。

批評家からのコメントを見ていても、多くのコメントの中に「衝撃的」というニュアンスを確認することが出来ます。北米に衝撃を与え、この作品でもって三池崇史監督の名前は世界的に有名になりました。

ロッテルダム国際映画祭で国際批評家連盟賞を獲得したことでも知られているのですが、この映画祭の時に『オーディション』という作品のがあまりにも残虐でグロテスクだったこともあり、記録的な人数の途中退席者を出したとも言われています。

他にもアメリカのTIME誌が発表した「ホラー映画トップ25」に邦画で唯一選出され、イギリスの映画雑誌でも「ホラー映画オールタイムベスト50」に選出されています。

その後『殺し屋1』という作品でトロント国際映画祭に出品された際には、何とエチケット袋を観客に配布したと言います。この作品は三池崇史監督の作品の中でもトップクラスのグロテスク描写でしたから、エチケット袋を渡すという行為も1つのパフォーマンスだったのでしょう。

 

 

ただこの映画はあまりにもグロテスク過ぎるということで、イギリスなんかではノーカット版の放映が認められなかったそうです。その後、彼が2005年に打診されたオムニバステレビシリーズの「マスター・オブ・ホラー」において『インプリント』という作品を製作し、それがアメリカの放送コードに引っかかり、放映されなかったんです。結果的にこの作品は日本で小規模公開されたそうです。

 

 

そして再び三池崇史の名を世界に轟かせることとなったのが『十三人の刺客』ですね。

 

 

この作品は北米での当時の邦画実写興行としては異例の数値を叩きだし、セル版のセールスでも2週間で10万枚という好成績を残しています。北米大手批評家レビューサイトRotten Tomatoesでも112人の批評家からの評価を寄せられながら96%というとんでもないハイスコアを記録しています。

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https://www.rottentomatoes.com/より引用

昨年公開された『無限の住人』でも海外から高い評価を獲得した三池崇史監督ですが、やはり現役日本人映画監督で世界的に知名度を持つ数少ない内の1人であることは間違いないと思います。それはこれまでの実績を鑑みれば明らかなことです。

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三池崇史監督はなぜ何でも引き受けるの?

 

三池崇史監督って先ほども書いたようにとにかく作品数が多い監督です。彼は基本的に自分の元に届いた映画は断らないというスタンスの持ち主なのかもしれません。だって『ジョジョの奇妙な冒険』『テラフォーマーズ』の実写化を製作・配給の制約雁字搦めでかつ低予算で作ってくれなんて言われて、しかも大人気漫画の実写化という大役を背負える映画監督は日本にほとんどいなんですよ。

でも三池崇史監督はネームバリューがある監督であるにも関わらずそういった作品にも果敢にチャレンジします。これだけの実績のある監督なら、自分の撮りたい映画を撮らせろとどっしり構えていても良い気もしますが、彼はそれをせず、自分の評価を下げるような題材だとしてもとにかく撮ってみるという姿勢を大切にしているわけです。

その結果として近年は地雷臭のする映画企画ばかりを担当することとなり、最近の作品しか知らない映画ファンに駄目な映画監督の典型みたいに捉えられることもしばしばです。

彼がとあるインタビューの中で自身の映画に対するスタンスとしてこう話しています。

「そうですね。基本、断らない。『びっくりするほど予算がない。800万で全部仕上げる』って言われて『無理だろ』って思ったんだけど、そのプロデューサーは真顔で言ってる。その真顔を見てると、この人の出来る映画ってどんなイメージなんだろう?って、やってみたくなっちゃう。で、やってみるとすごく面白くて、800万じゃないと作れない物が出来てくる」
https://irorio.jp/natsukirio/20140819/156367/より引用)

三池崇史監督がどんな作品にも果敢にチャレンジするのは、その過程で何か新しい発見があるかもしれない、何か面白いものが撮れるかもしれないという実験的な探求心なんですよね。だからこそ彼は今でも年に2~3本というハイペースで世に作品を送り出し続けています。

三池崇史監督の原作ものに対するスタンスは面白い

近年マンガ等の実写化映画は増えてきていて、三池崇史監督のフィルモグラフィを見ても、多くの実写化映画を担当していることが分かります。三池監督の実写化映画の特徴として、原作の重要な要素はある程度残しつつも、映画用のアレンジでバッサリとカットしてしまう部分も多いことが挙げられます。

ただそれも三池監督の意図あっての采配なんですよね。シネマトゥディのインタビューで彼は原作ものの映画についてこう話していたと言います。

 自分にとって原作の存在というのは、壊すものじゃなくて、手当てするもの。作家が本気で書いた原作を誰かが強烈に映画化したいという気持ちがあって実写化となるわけだから、僕にはやりたいという動機はいらない。逆に動機を強く持ちすぎると、この原作の解釈はこうこうこうでってだからこの予算ではできない! っていう結論になっちゃう。でも僕の役割は、脚本家、プロデューサー、原作者全員の希望を聞いた上で、「じゃあこういう風にしたら、面白いんじゃない?」っていうアイデアを出すこと。(https://www.cinematoday.jp/page/A0005472より引用)

このコメントは実に三池監督らしいなあと個人的にも感じています。日本の実写映画は基本的に大作になることが多くて、だからこそ予算、キャスティング、脚本様々な面で制約がかかってくると思います。その中で映画を作るとなると、原作の再現なんて無理なんですよ。

だからこそ三池監督は原作の再現に執心するのではなく、敢えて原作から距離を置くことで、こうすれば映画化できるのではないかという道を模索しているんだと思います。

その結果として生まれた『クローズ ZERO』なんかは個人的に漫画の実写化映画としては5本の指に入れたいくらいの傑作でしたね。原作の前日譚というオリジナルストーリーで制作されたことで、原作の再現という柵から解き放たれた本作は三池監督らしいバイオレンス描写や、ヤクザものを踏襲した不良の乱闘活劇を全面に押し出して、素晴らしい映画になりました。

 

 

他にも世間的には低評価でしたが『テラフォーマーズ』も個人的には面白いアプローチだと思っています。予算が限られていたんだなぁという映像のチープさを感じずにはいられない作品ですが、それがかえって作品の2.5次元感を強調していて、そこに三池監督らしいグロテスクな映像と独特のコミカルさが合わさるなど全年齢対象の作品で出せるだけの三池節が炸裂した傑作でしょう。

 

 

近年の漫画の実写化映画に対する世間の視線はどれだけ原作を再現するかに当たっているわけですが、私はそこが焦点ではないと思います。むしろ三池監督のように原作を下地にして、その上で映画として様々な制約がある中で何ができるかを模索することこそが重要だと考えております。

彼の撮ってきた実写化映画は確かにどれもゲテモノ揃いですが、その中にも彼の映画に対する揺るがないスタンスが見えていますし、そのスタンスがあるからこそのアプローチなんだと確信しています。

最新作の『ラプラスの魔女』も彼のフィルモグラフィにないミステリー小説原作の映画ですが、彼は果敢にもチャレンジし、大胆なカットを施してミステリーというジャンルをぶち壊して、復讐劇の側面を際立たせました。

ラプラスの魔女 (角川文庫)
東野 圭吾
KADOKAWA
2018-02-24

 

 

このアプローチが成功だったか否かは皆さんのみぞ知るところですが、私は面白いと思いました。こういう原作との関係性も有りだなあと素直に感じています。

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三池崇史監督作品、これだけは見て欲しい3本。

さてオリジナルビデオや関連作品を含めると既に100作品以上の映像作品を世に送り出している三池崇史監督ですが、その中でもこれだけは見て欲しいと思う3作品を今回は紹介しておこうと思います。

『オーディション』(1999)

キリキリキリキリ・・・。映画を見ているだけで自分の痛覚が刺激されるバイオレンスムービー!

 

 

三池崇史監督の作品を語る上でもはや外すことは出来ない彼の出世作であり、代表作です。日本産グロテスクホラーの1つの到達点であり、世界に衝撃を与えた革新的な作品でもあります。

海外のスプラッター映画やホラー映画のように血が飛び散ったりするような恐怖ではなくて、陰湿でじめじめとした嫌みのあるグロ描写が特徴的で見ていると気分が悪くなります(笑)。

ただもう演出からカメラワークに至るまで何もかもが洗練されていて、三池監督の巧さを存分に堪能できます。

『ビジターQ』

エロとグロとコメディと・・・。こんな闇鍋映画見たことない!

ビジターQ [DVD]
遠藤憲一
カルチュア・パブリッシャーズ
2002-03-20

 

 

三池崇史監督作品の中でとりたてて有名な映画と言うわけではないのですが、それでもコアなファンをたくさん抱えている映画ですね。

おそらく日本の映画の中で「オールタイム問題作トップ10」を企画するならば、間違いなく選出されるであろう映画です。90分ほどの短い映画ですが正直問題しかありません。

遠藤憲一が青〇するシーンですとか、死体と〇ックスするシーンですとか、母乳を飲むシーンですとか、キッチンでの放尿シーンですとか・・・。問題しかない!!(笑)

でも三池崇史監督らしさをこんなに感じる映画は他にないです。

『DEAD OR ALIVE 犯罪者』

この映画の結末を予見できた人は世界に一人とていないだろう。

 

 

三池監督らしいヤクザ描写が満載で、しかもその戦闘シーンもかなり迫力があり、キマっています。それだけでなく三池監督の持ち味でもある独特のコメディ描写や裏社会の闇鍋感も絶妙に作品にマッチしていて見応えがあります。

OPのカオスすぎる裏社会のダイジェスト映像で、この映画の世界観を一気に説明してしまおうという試みも大胆で面白いです。覚せい剤の一気吸いに挑戦する大杉漣さん、中華料理の一気食い、妖艶なストリッパー、ヤクザの血みどろの抗争、性欲も食欲も何もかもをごった煮にしたOPの3分程度の映像で見ている人は完全に映画の虜になります。

そして何と言っても日本で、いや世界で予測できた人はいないであろう衝撃のラストシーン。こんなのアリかよ・・・??ええアリなんです!!ぜひ見てください。

おわりに:三池崇史監督に本気のバイオレンス映画をもう一度撮って欲しい

ここまで三池崇史監督についてお話してきました。彼に対するイメージに変化はありましたでしょうか?最近の作品だけを見ていると、彼がなぜこんなに有名な監督なのかということに疑問を感じていた方もいるでしょう。

ただやはり三池崇史監督は傑出した才能の持ち主で、日本だけでなく世界の舞台で実力を証明し続けてきた日本映画界の巨匠です。

さて三池崇史監督ももう57歳になり、映画の第一線にどれだけ立ち続けられるだろうかという年齢になってきました。それでも年間2~3本の大作を製作し続けるバイタリティにも驚きなのですが、やはり彼にはもう一度、世界を激震させるようなバイオレンスムービーを撮って欲しいと思います。

これまで数々の大作邦画の中で得た数々の経験や、実験を重ねてきた数々の演出の全てをつぎ込んで、彼のキャリアの集大成となるようなトンデモ映画を作ってほしいと願う映画ファンは少なくないはずです。

彼に地雷臭のする企画を押し付け続けてきた日本映画界は、彼がキャリアの集大成になるような映画を作りたいと言うのであれば、全面的にバックアップするべきでしょう。

100本以上の映像作品を作り上げてきた彼がキャリアの集大成として作り上げるのは一体どんな映画になるのだろうか・・・。

「日本映画界の巨匠三池崇史監督の真の姿を僕達はまだ知らない。」のかもしれません。

今回も読んでくださった方ありがとうございました。




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