【感動】当ブログ管理人が号泣した映画のシーンランキングTOP10!

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はですね、表題の通り私、ナガが数々映画を見てきた中で号泣したシーンをランキング形式にして10作品ご紹介したいと思います。

皆さんは映画を鑑賞していて、思わず涙してしまうことはありませんか?どんなに自分は泣かないと思っていても、気がつくと涙がこぼれているという経験は誰しもがしたことがあると思います。

泣ける映画が素晴らしいという評価基準もあるとは思います。この評価基準って日本ではいまだ根強いですよね。映画の予告編や宣伝なんかを見ていると、何かと感動推しをしている作品をしばしば見かけます。ただ私は、その評価基準にはあまり共感できません。製作陣がここで泣いてくれよ!と泣きのポイントを意識して作っている映画、その作為性が見え透いている映画というものが散見されます。こういう映画は正直良い映画だとはどうしても思えません。

ですので、泣けた=高評価という考え方は個人的には信奉しておりません。ただ、やっぱり人間どうしても泣きたい気分の時ってありますよね。そういう時に、今回紹介するような、とにかく体から水分を奪ってくれるような映画のシーンが無性に見たくなる時ってあると思うんです。

今回は映画の評価とか堅苦しい話は抜きにして、このシーンがめちゃくちゃ泣けるんですよ!というお話をひたすらしていこうと思います。ネタバレはどうしても一部含まれてしまうと思いますが、できるだけはネタバレを含まないようにご紹介できるよう努力はいたします。

良かったら最後までお付き合いください。




第10位:映画「草原の輝き」のディーンとバットの再会シーン

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映画「草原の輝き」より引用

ウィリアム・インジという有名な劇作家が脚本を書き、エリア・カザンが監督を務めたのが、本作「草原の輝き」です。私はこの映画を青春映画のナンバー1だと思っております。若い頃に熱烈な恋愛関係に堕ちたディーンとバット。しかし、運命は残酷なもので、親たちの影響で、2人は次第にすれ違い、そして破局し不幸の道へと転落します。しかし、お互いに別々の異性と結婚し、つつましやかにに日々の生活を送るようになります。

そしてそのラストシーンではディーンが、田舎で牧場を経営しているバットの元に訪れ、2人は長らくぶりに再会を果たすのです。それはもう静かな、静かな再会です。ディーンもバットも決して多くを語りません。どんな経緯があったのか、そしてお互いに今を幸せに生きていることを確かめ合い、そして別れます。

そこで「草原の輝き」という同名の詩のナレーションが挿入されます。

かつてあれほどまでに明るかった輝きは

今や私の眼前から永遠に消え去り

草原が見事に広がり、花が咲き誇っていた

あの頃は二度と戻って来る事は無いけれど

嘆く事はない

むしろ残されているものの中に力を見出そう

若い頃に激しく愛し合った2人。しかし運命に翻弄され、苦しい道のりを歩んだ2人。それでもささやかな幸せを手に入れた2人。そんな2人の全てを察しているかのような静かな再会。そして2人はまたお互いの人生へと戻っていきます。

青春は、あの頃の燃えるような愛は終わりを告げてしまったけれども、2人の間には確かに何かが残されていたのです。それは2人の共通言語であり、我々には分かりません。それでもあの2人の静かな笑顔に、激動の青春時代がフラッシュバックして、涙が溢れてきます。

この映画はぜひ多くの方にご覧になっていただきたい一本ですし、このラストシーンは必見です。

第9位:映画「この世界の片隅に」の「悲しくてやりきれない」が流れるシーン

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(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 映画「この世界の片隅に」より引用

映画「この世界の片隅に」は昨年大きな話題になった片渕須直監督のアニメーション映画です。この映画は正直号泣ポイントだらけなんですが、中でも私が一番号泣してしまったのが、冒頭の「悲しくてやりきれない」が流れるシーンなんです。

参考:『この世界の片隅に』で描かれたのは片渕監督のすずさんへの愛だった?

おそらくですが、多くの人にとって、ここはあまり感動するシーンではないと思うんですよ。映画が始まったばかりのシーンですしね。私自身も1度目を見た時には、このシーンでは泣いていません。ただ2度目を見た時に、このシーンでボロボロ泣いてしまったんです。

それはなぜかと言いますと、終盤に空襲で、原爆で焼け野原になった広島のシーンをどうしても想像してしまうんですよね。広島の街はこんなにも栄えていて、人々がつつましく日々の生活を送っていたんです。そんな幸せの街が戦争によって一瞬にして、地獄へと姿を変えるわけです。あの街が焼け野原になってしまうんだ、ここで生きていた人はことごとく死に絶えてしまうんだ、ここにあった幸せは失われてしまうんだ・・・ということを想像してしまうと、活気に満ちた美しい広島の街が無性に物悲しく見えてくるんですよね。

このシーンは2回目よりも3回目が、3回目より4回目が・・・といった具合に回数を重ねるごとに涙の量が増えていったのが印象的でした。まさに「悲しくてやりきれない」名シーンだったと思います。

第8位:映画「はじまりのうた」:ライブバーでダンがグレタの音楽に脳内アレンジを加えるシーン

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(C)2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED 映画「はじまりのうた」より引用

映画「はじまりのうた」は多くの映画ファンが愛してやまない名作の一本ですね。その中でも、私が毎度号泣してしまうのが、冒頭のシーンです。会社をクビになり、家族からも虐げられ、車は故障して、そんな音楽プロデューサーのダンが偶然辿りついたライブバーでグレタの曲を耳にします。ライブバーには不釣り合いな地味なバラードソングは誰の耳にも止まっていません。ダンを除いては。

彼はそんな地味なグレタの音楽に、脳内でアレンジを加えていきます。独りでに動き出す楽器たち、そして洗練されていく音楽。あの音楽は、ダンの中にしか存在しないものです。しかし、彼は確かにグレタの音楽に救われたんです。そして、湧き出てくる無限のアレンジ。それはこの「はじまりのうた」と言う映画が真に始まった瞬間であり、2人の物語が始まった瞬間でした。

現実に打ちひしがれた2人の偶然の出会いが生んだ、美しい旋律に自然に涙がこぼれてきます。

第7位:映画「きっとうまくいく」の学長がNASAのボールペンをランチョ―に託すシーン

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(C)Vinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved 映画「きっとうまくいく」より引用

この映画「きっとうまくいく」も私が言うまでもなく映画ファンには知られている作品ですね。その中でも特に泣けるのが、この学長がボールペンをランチョ―に託すシーンです。学長はこのNASAのボールペンを自分が優秀だったから託されたのだと自慢していました。そして自由奔放なランチョ―を学長は毛嫌いしています。それで物語は進んで行ってかくかくしかじかでランチョ―たちはテスト問題を盗み出すことになります。それがバレてしまって、学長は3人を退学にしようとします。

そんな時に学長の身籠っていた娘が、産気づきます。しかしあいにくその夜は大嵐で、学長は娘を病院に連れていくことすら叶いません。ランチョ―たちは発想力を活かして、身近な道具で彼女の出産を手伝い無事に成功させます。

しかし退学になったからとその場を去っていくランチョ―。学長はそんな彼を呼び止めて、熱い説教と共に大切にしていたNASAのボールペンを託します。

ランチョ―にきつく当たってきた学長にも彼なりの思いがあったのです。学歴至上主義を追求する中で、忘れかけた彼の教育への情熱を取り戻させたのはランチョ―でした。そして、その熱意にランチョ―も心を動かされます。熱い師弟愛にもうあふれる涙が止まらない、号泣必至の名シーンでした。

同じ監督が撮影した『PK』という作品の脚本もすごいので、良かったらチェックしてみてください。当ブログでも解説記事を書いております。

参考:『PK』はラージクマールヒラニ監督の完璧すぎる脚本が輝く傑作!

第6位:映画「ぐるりのこと」:台風の夜のシーン

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(C)2008「ぐるりのこと。」プロデューサーズ 映画「ぐるりのこと」より引用

映画「ぐるりのこと」は橋口亮輔監督の名作です。ご存知の方も多いと思います。その中でもやっぱり号泣必至なのが、台風の夜のシーンです。

どこにでもあるような夫婦、カナオと翔子。2人は子供に恵まれ、幸せな日々を送っていました。しかし、その子の流産を機に夫婦は崩壊していきます。翔子は、翌年再び子供を身籠りましたが、カナオに相談せずに中絶してしまいます。そして翔子の心は完全に壊れてしまいます。

そんな2人の再生への第1歩がこの台風の夜のシーンなのです。

「なんで私と一緒に居るの?」

「好きだから。」

シンプルで、でも翔子への愛に溢れたカナオの一言に、もう涙が止まりません。翔子もカナオもお互いに苦しんで、苦しんで、でもどうすることもできませんでした。お互いに気を使い合って、壁を作って距離を取ってしまいました。それでもあの夜、その一言が2人の間に在った氷の壁を溶かし始めました。その再生の足音に、感動しないはずがありません。

第5位:映画「ワイルドスピード7:スカイミッション」のラストシーン

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(C)2014 Universal Pictures 映画「ワイルドスピード:スカイミッション」より引用

これは「ワイルドスピード」シリーズのファンなら号泣、そうでない人にはいまいちピンと来ない、そういうシーンだと思います。「ワイルドスピード」シリーズでブライアンを演じてきたポールウォーカーがこのシリーズ第7作の撮影中に交通事故で亡くなったんですね。

それを受けて作られたのが、このラストシーンだと言われています。主人公のドムとファミリーを離れるブライアンがそれぞれの道へと分かれていくシーンなのですが、そこで「See You Again」というポールに捧げた名曲が挿入されるんですね。

もうシリーズを見てきた人には反則技でしかないシーンなんですね。これで泣かないはずがないんです。このシーンはおそらく感動が伝わる人には語らずとも伝わるでしょうし、伝わらない人には言葉を尽くしても伝えれそうもないので、この辺りにしておきます。

参考:『ワイルドスピード8』で描かれるブライアンの帰還に号泣必至!!

第4位:映画「ミリオンダラーベイビー」の終盤のシーン

クリント・イーストウッド
ポニーキャニオン
2005-10-28



クリント・イーストウッド監督の作品で、アカデミー賞作品賞を受賞したことでも知られる名作中の名作です。このシーンは、作中でもすごく核になっている部分で、ネタバレをしてしまうと作品をこれから見る方にすごく先入観を与えてしまうように思いますので、今回は詳細については触れません。

1つ言うなれば、究極の師弟愛であり究極の人間愛であるということです。見た人の中でもすごく賛否両論あったシーンなのですが、自分としましてはもうポカリスエットを準備しておかないと脱水症状になるくらいに泣けるシーンでした。

あえて解説はしませんので、皆さん自身の目でお確かめください。

第3位:映画「存在の耐えられない軽さ」のラストシーン

ダニエル・デイ・ルイス
ワーナー・ホーム・ビデオ
2011-11-02



映画「存在の耐えられない軽さ」はこれまた名作中の名作です。ご覧になっている方も多いでしょう。何といってもあのラストシーンは恋愛映画史上最も切ないものだと思います。ただ、これまたネタバレが出来ないんですよね。ネタバレをしてしまうと余計な先入観を与えてしまうのです。

作品はチェコスロバキアがソ連からの独立を求めて立ち上がった「プラハの春」の頃を生きたトマシュとテレサの数奇な恋愛物語を描いています。激動の時代に翻弄されながらも、必死に生き抜こうとする2人。そしてようやく手に入れた貧しいながらも、幸せで、穏やかな暮らし。その最期に待ち受けるのは・・・?ということで、これ以上は言えませんが、もう号泣必至でございます。ぜひともご自分の目でお確かめください。

第2位:映画「けいおん!」:卒業生組が屋上を走るシーン

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(C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部 映画「けいおん!」より引用

「けいおん!」というのは一時は社会現象にまでなった伝説のテレビアニメです。そしてその劇場版の終盤のシーンを今回は取り上げます。

卒業式の日の放課後に屋上に集まった卒業生組の唯、澪、律、紬の4人。どこまでも突き抜けた、美しい青空を見て4人は思わず走り出します。終わりゆく青春。未来への希望と不安。それでもどこまでも続く美しい青空。

いわゆる日常系アニメと言われるジャンルに、明確に終わりをもたらしたという意味でも「けいおん!」という作品は稀有な作品です。おわりがあるからこそ美しく、輝くものとして「青春」を描いたのです。

そんな青春の終わりの匂いが漂う映画の終盤を、一瞬だけ突き破るかのような解放感に満ちたあの屋上のシーンは、少女たちの未来への滑走路でした。

アニメを合計3クール見てきて、彼女たちの永遠に続くかのような日常を見てきて、そしてその帰結として待ち受ける「卒業」とそして新たなる始まりの予感に涙が止まらなくなります。

作品に対する自分の思い入れが深すぎるというのもありますが、映画「けいおん!」はおそらく50回以上見返していますが、このシーンだけは何度見ても号泣しております。

参考:【ノンフィクション】当ブログ管理人と「けいおん」」とこれまでの人生

第1位:映画「ワンスアポンアタイムインアメリカ」のケーキを食べてしまうシーン

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映画「ワンスアポンアタイムインアメリカ」より引用

おそらくこのシーンを1位にもってくるか・・・というあまりにも渋すぎるチョイスであることは認めます。でも今まで見てきて、このシーン以上に泣けたシーンはないと思います。ただ同時にこのシーンになぜこんなにも泣けるのだろうという理由が未だに解明できていないシーンでもあります。

女の子がクリームたっぷりの甘いケーキを持ってきてくれたら、セックスをしてくれるという話を聞いた少年が、ケーキを買って、その少女のところへ向かうと、先客がいて順番待ちになるんですね。少年は扉の前で、自分の番が来るのを待つんですが、その間にケーキが気になって少しつまみ食いしてしまうんです。そうすると止まらなくなってしまってしまいにはケーキを全て食べてしまうんです。

もう少し待てば満たされる性欲よりも、目の前の食欲に勝てない何とも少年らしい一幕なんですが、このケーキを食べるだけのシーンが2分強続くんですよ。で、それを見ているともう自分の中で得体の知れない感情がこみあげてきて、気がつくと大号泣しています。何度見てもこのシーンだけはダメなんですよね。

ただ、自分でも本当に原因が未だ解明できていません。今後解明できるのかも未定ですが、わけもわからず泣けるこのシーンは自分にとって本当に心地の良いものです。

おわりに

映画を見ていて泣けるときっていろんな感情があると思うんですよ。作品に単純に感動したというのはもちろんあると思いますし、シリーズものであれば、そのシリーズへの思い入れの深さが関連することもあります。また自分自身の経験が作品に深みを与えることもありますし、訳も分からず泣けるというシーンもあると思います。

映画の良し悪しは別としても、やっぱり自分にとってこういう風に何度見ても泣けるシーンと言うのは特別なものだと思います。

ぜひ皆さんの号泣必至のシーンもコメント欄なんかで教えていただけると嬉しいです。

今回も読んでくださった方ありがとうございました。




2件のコメント

おはようございます!
自分『アンコール!!』って映画の亡き妻と息子に贈る、ラストの主人公の歌のシーンが最高でした。号泣しましたね~。
機会があったら観てみて下さい<(_ _)>

いごっそう612さんいつもコメントありがとうございます。
アンコール!!はまだ見たことないので、チェックしてみます!
ありがとうございます(^ ^)

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