【ネタバレあり】『アベンジャーズ4 エンドゲーム』感想・解説・考察:11年越しの究極の結末へ

(C)2019 MARVEL

目次

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はですね映画『アベンジャーズ4 エンドゲーム』についてお話していこうと思います。

本記事は作品のネタバレになるような内容を含む感想・解説・考察記事となっております。

作品を未鑑賞の方はお気をつけください。

良かったら最後までお付き合いください。

 

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』

あらすじ

『アベンジャーズ インフィニティウォー』でのサノスとの死闘から約20日後、トニースタークはネビュラと共に宇宙空間をさまよっていた。

食料と、そして燃料がほとんど底をつき、あとは死を待つだけという状況。

しかし、そんな彼の前にキャプテンマーベルが現れ、宇宙船を地球へと連れ帰るのでした。

生き残ったヒーローたちは集結し、その直前にインフィニティガントレットが再び使われた形跡を辿り、サノスの下を目指します。

サノスは辺境の惑星で1人、農業を営んでいました。

トニーはこの作戦には参加せず、スティーブ・ロジャースを初めとする面々はこれに参加し、見事サノスを打倒するのでした。

しかし、彼はインフィニティストーンを破壊するために2度目のガントレットの力を使用したのであり、6つのストーンは原子へと帰っていったのだと告げました。

そして、成す術もないまま5年が経過したある日。

アベンジャーズの本拠地にスコット・ラングが突如として現れます。

彼は量子世界に5年の間閉じ込められており、なぜかこのタイミングで偶発的に外に出られたのだというのです。

そして彼は、事情を察すると、大切なものたちを救える可能性がまだ残っていると告げるのでした・・・。

 

予習・復習しておくならどのMCU?

さて、今回の『アベンジャーズ4 エンドゲーム』を見るにあたって、これまでの21作品にも及ぶMCUのどの作品を重点的に見ておけば良いのか?という疑問は当然ありますよね。

ということでこの中でも優先度が高い10本と、さらにその中でも絶対に見ておいて欲しい5本を厳選したいと思います。

ナガ
まずはざっくりと10本に絞るよ!!
  • 『アイアンマン1』
  • 『キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー』
  • 『アベンジャーズ』
  • 『ソー ダークワールド』
  • 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1』
  • 『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』
  • 『ドクターストレンジ』
  • 『アントマン&ワスプ』
  • 『マイティソー バトルロイヤル』
  • 『アベンジャーズ インフィニティウォー』
ナガ
個人的には、この10本になるかな・・・。

正直に申し上げると、細かい部分まで堪能しようと思えば全作品見ておくともちろん良いのですが、これからエンドゲームのためにMCUを見ようという方もいると思います。

そういう方に最短でMCUを予習してもらい、そして『アベンジャーズ4 エンドゲーム』をある程度堪能していただくためには、この10本だけでも見ておいていただけると・・・という感じです。

そしてエンドゲーム直前の復習用にこれだけは見返しておきたい5作品をさらに厳選しました!!

  • 『アイアンマン1』
  • 『アベンジャーズ』
  • 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1』
  • 『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』
  • 『アベンジャーズ インフィニティウォー』
ナガ
上記5作品が当ブログ管理人の考える最短の復習ルートです!!

良かったら、これを参考にしてMCUの予習・復習をしてみてくださいね。

 

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』はIMAX版が圧倒的におすすめ!

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』をご覧になる方へなんですが、鑑賞するのであれば、IMAX版が圧倒的におすすめです。

というのもこの作品は映像をIMAXシアターでの鑑賞用にデザインしてあります。

ナガ
以下の画像をご覧ください!!

(C)2019 MARVEL

このようにIMAXカメラで撮影されているシーンは通常スクリーンでは見ることができない画面の上下26%がIMAXシアターで鑑賞した際にのみ追加されます。

言い換えれば、IMAXシアターでしか見れない映像があるということですね。

もちろんIMAXシアターは日本全国どこにでもあるというわけではありませんから、押し付けるわけではないのですが、鑑賞するチャンスがある方はぜひぜひIMAXシアターでご覧ください。

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『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の7つの見どころ

ナガ
この章はエンドゲーム鑑賞前に書いたものなのでネタバレなしです!

トニースタークの物語の結末

まずは、何と言ってもMCUの中心人物の1人であるトニースタークがこれまでにどのような物語をたどって来たのかを整理しておきましょう。

映画『アイアンマン』では、偉大な父の跡を継ぎ、若くして巨大軍需産業「スターク・インダストリーズ」の社長になった彼の姿が描かれていました。

しかし、友人のローディの下を訪れた際に、テロリストによって皮肉にも「スターク・インダストリーズ」社製のミサイルにより攻撃され、拉致監禁されてしまうのでした。

その後、彼は自社テロリストたちの手に渡ることを恐れ、軍需産業から撤退することを表明します。この時から、彼はアーマーの研究を始めます。

これが「アイアンマン」の始まりでした。

思えば、トニースタークがこれまで取ってきた行動は、恐怖と不安に駆られることがきっかけでした。

映画『アベンジャーズ』ではアベンジャーズの一員として、ニューヨークでロキが引き起こした騒動に直面しました。

その戦いの最後の最後に、ミサイルを宇宙空間へと逃がそうとした際に、彼は宇宙より迫る強大な敵の存在を確認しました。

そしてトニーは見た。

侵攻しつつある、ひとつの軍勢を。

今はそれが、地球の直面する脅威なのだ。ニューヨーク市でアベンジャーズが戦ったものはただの氷山の一角、地球を荒廃させようと待ち構えている、恐るべき勢力の片鱗に過ぎないのだ。

トニーはすぐに理解した。人間がより大きな、限りなく危険な世界に踏み込んでしまったことを。

(『アベンジャーズ ヒーローズジャーニー』95・96ページより引用)

その後、強迫観念に駆られ、アーマーを手放せなくなった彼のその後が『アイアンマン3』で描かれています。

また『アベンジャーズ』のラストで見た光景が『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』の冒頭にスカーレットウィッチの能力によってフラッシュバックし、彼はウルトロン計画を進めることとなります。

しかし、それが世界を巻き込んだ大騒動に発展し、結果的にアベンジャーズがその終息に追われる結果となってしまいました。

ただ、トニースタークの不安と懸念はそれだけでは終わりません。

『キャプテンアメリカ シビルウォー』では、ヒーローの戦いが一般市民を巻き込んで、危険に陥れてしまうことへの懸念からソコヴィア協定に賛成し、スティーブ・ロジャースと対立しました。

思えば、彼はヒーローですが、彼が不安と恐怖に駆られてとってきた行動は、その大半が空回りし、良くない方向へと物事を推し進めていました。

さて、そんな彼が最後の戦いである『アベンジャーズ4 エンドゲーム』でヒーローたちを勝利に導くことができるのか?は1つ注目されるべきポイントでしょう。

その中で当ブログ管理人としても、その可能性を考えてしまうのがトニースタークの死ですね。

前作『アベンジャーズ インフィニティウォー』のポスターを見てみても、中央でキリストが十字架を背負っているかのようなポーズでトニースタークが掲載されていることが分かります。

こういう何気ないところからもその未来が予想されてしまいますが、原作コミックスでもアイアンマンがこん睡状態に陥ってしまい、彼の人格をAIに移し、そのアーマーを着用した新しいヒーローが誕生するという展開があります。

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』が物語の大きな転換点になる作品であるという性質を鑑みると、彼がインフィニティガントレットを使う、またはインフィニティストーンの力を使った反動で命を落とし、死ぬ、またはこん睡状態になる可能性はあります。

MCUをこれまで支えてきたトニースタークという男の物語の最終章がどんな形で描かれるのか?目が離せませんね!

 

スティーブ・ロジャースという正義

スティーブロジャースという男は、当初5度の志願にもかかわらず、その虚弱な体質が原因でアメリカ軍に入隊を認められませんでした。

しかし、『キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー』にて彼は超人血清を打たれ、そして人間を超越した力を手にしたことで超人兵士となります。

やはり忘れてはいけないのが、手術前にアースキンがロジャースに告げた「完璧でなくても善良な君のままで」という言葉でしょう。

『アベンジャーズ ヒーローズジャーニー』を紐解いてみると、こんな言葉があります。

スティーヴは敗残者だった。ずっと虐げられてきたし、優越感を持った人とは折が合わなかった。スティーヴこそ、弱さの意味を知る、根っからの善人だった。

(『アベンジャーズ ヒーローズジャーニー』28ページより引用)

つまり、彼は確かに超人血清の力でスーパーヒーローになったわけですが、そんなことをせずとも元から「正義」を持ち合わせた真の善人だったんです。

それはなぜかと言うと、彼は「弱さ」を知っているからです。

『キャプテンアメリカ シビルウォー』で、彼はトニー・スタークとお互いに理解し合い深い絆で結ばれながらも、決別する道を選ぶこととなりました。

彼がソコヴィア協定に理解を示すことがなかったのは、彼にとってのヒーローとは国の利害のために動く、つまり「優越感を持っている人間」の判断に基づいて行動することではなかったからでもあります。

常に誰の判断を仰ぐでもなく、自分がすべきことをするんだという彼の姿勢は、彼が「完璧でなくても善良な君のままで」あるために為していることです。

そんな彼が、『アベンジャーズ4 エンドゲーム』にて、どんな結末を迎えるのかが非常に楽しみなのですが、ここで1つ思い出されるのが、フェーズ3以降の伏線の宝庫ともいわれる『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』です。

ここでスカーレットウィッチが、アベンジャーズのメンバーに悪夢を見せて回るシーンがあったかと思うんですが、この時にスティーブ・ロジャースが見ていた光景が非常に興味深いんです。

  • トニースターク:異空間より強大な敵が襲来するビジョン
  • ソー:自分が皆を滅ぼし、すべてを破壊するとヘイルダムに告げられる
  • スティーブ・ロジャース:ペギーカーターとの果たせなかったダンスの約束を果たす光景

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』ではタイムトラベルが行われることが決定的ではないかとの見方もあります。

そうなって来た時に、彼があの約束を果たせず現代に蘇り、キャプテンアメリカとして戦う「現在」ではなく、あの約束を全うしペギーカーターと共に生き、老いていくという「現在」を選択する可能性もあるのかもしれません。

ただ、1つ気になるのが、ソーの見たビジョンなんですよ。

彼の見たビジョンが『マイティソー バトルロイヤル』の展開への伏線であったならば、良いのですが、そうでなかった場合この伏線が『アベンジャーズ エンドゲーム』で回収される可能性も考えられます。

しかも彼のビジョンにはインフィニティストーンとガントレットを想起させるモチーフも登場しているだけに、不穏な気配が漂っています。

原作でもインフィニティガントレットを扱った者は、その圧倒的すぎる力に取り込まれてしまい、精神が崩壊するという描写があるだけにそれが、再現されるとなると、恐ろしい展開が予見されてしまいます。

MCUのメインキャラクターであるスティーブ・ロジャースソーが一体どんな結末を迎えるのかにも注目していきたいところです。

 

注目の四次元キューブ(テッセラクト)について

先日公開された映画『キャプテンマーベル』においても重要な描かれ方をしたのが、インフィニティストーンの中で「時」を司る四次元キューブ (テッセラクト)でした。

まずは、これまでに四次元キューブ (テッセラクト)がどのような変遷をたどって来たのかを整理しておこうと思います。

映画『キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー』の冒頭で、MCUに初登場することとなりました。

1942年(第2次世界大戦中)に、ナチスの将校であるヨハン・シュミットの部隊がノルウェーのトンスベルグを侵攻した際に、四次元キューブ (テッセラクト)を奪取しました。

そして作品の最後に、トニースタークの父であるハワード・スタークによってテッセラクトは回収されることとなりました。

その後、何らかの形で研究が成されていたのですが、その流れで、キャロルがテッセラクトの力を獲得し、キャプテンマーベルとして覚醒しました。

彼女が「時」を操る能力を持っている根拠も、彼女のパワーがテッセラクト由来であることに起因しているのでしょう。

『キャプテンマーベル』のポストクレジットシーンで、グースの中に収納されていた四次元キューブ (テッセラクト)が吐き出されました。

そしてその後、S.H.I.E.L.D.の研究施設へと運ばれて、その力を活用するためのペガサス計画が始まるというわけです。

『マイティソー』の終盤に天文物理学者のセルヴィグ博士が登場し、彼にフューリーが研究調査を依頼するシーンがありますが、この時彼はロキに操られていました。

その後『アベンジャーズ』にて、ロキが現れ、テッセラクトの力でワームホールを開きました。

同作品のラストでは結果的に、ソーがロキとキューブと共にアスガルドに帰るということになりました。

その後、『マイティソー:バトルロイヤル』でも描かれた通りで、テッセラクトはアスガルドに保管されていました。

そして、ロキがこれを持ち出し、『アベンジャーズ インフィニティウォー』の冒頭にサノスに奪われることになったんですね。

この流れを把握したうえで、やはりキャプテンマーベルにテッセラクトの力が宿っていることが判明している点は重要なポイントですよね。

ナガ
やはりタイムトラベルにはキャプテンマーベルが何らかの形で関わってくるのかな・・・?

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』でのテッセラクトの描かれ方には、要注目ですね。

ちなみにその他のインフィニティストーンの動向もざっくりとおさらいしておきましょう。

マインドストーン

ロキが杖の中に入れて悪用していたが、『アベンジャーズエイジオブウルトロン』の冒頭でトニースタークが回収し、その後ヴィジョンの額に埋め込まれた。その後サノスに奪われる。

リアリティストーン

『マイティソー ダークワールド』でジェーンがエーテルの力を吸収してしまったが、何とか回収に成功し、ノーウェアに住むコレクターに預けられた。その後サノスに奪われる。

タイムストーン

エンシェントワンがペンダントに入れて保管していたが、後にドクターストレンジの手に渡る。惑星タイタンでの最終決戦の末にサノスの手に渡った。

パワーストーン

惑星モラグに保管されていたところを『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にてクイル(スターロード)が盗み出す。一度はロナンの手に渡り危機を迎えるが、最終的には回収されザンダー星のノバ警察軍に預けられた。その後サノスに奪われる。

ソウルストーン

惑星ヴォーミアに隠されており、自分の愛する者1人の命と引き換えに手に入れることができる。サノスは涙を流しながら自分の娘であるガモーラを崖の底に落とし、それと引き換えにしてストーンを手に入れた。

ナガ
『アベンジャーズ エンドゲーム』で6つのストーンが物語のキーになることは間違いないので、ぜひとも頭に入れておきましょう!

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タイムトラベルとネビュラ

(C)2019 MARVEL

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』において物語のカギを握るのがネビュラではないかとの噂もあります。

というのも原作の『インフィニティガントレット』にてサノスからガントレットを奪い取り、そして「24時間時間を巻き戻す」という命令を下したのは、他でもない彼女でした。

『アベンジャーズ ヒーローズジャーニー』を読んでみても、彼女の物語にはかなりのページが割かれており、彼女がサノスに対して抱いている憎しみは計り知れないものがあります。

ただ、今回の映画製作陣は、誰にも予想ができない展開にすることを明かしています。

ナガ
そう考えると、原作で描かれている展開を踏襲するということは流石にしないでしょうね・・・。

その他、タイムトラベルにつながる要素があるのは、やはりキャプテンマーベルとアントマンということになるでしょうね。

まず、アントマンと言えば『アントマン&ワスプ』にて登場した量子世界が大きなキーとなることでしょう。

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の予告編を見る限りでは、比較的序盤に彼が量子世界から脱出して、アベンジャーズの下に合流することが確定的です。

彼がどうやって脱出するのかにも注目が集まりますが、量子世界にあるという「時間の渦」が本作のキーになってくる可能性も十分に考えられます。

また、予告編で残されたアベンジャーズのメンバーが全員同じスーツを身に纏っていましたが、これが量子世界に入るためのスーツなのではないか?と見立てることもできるでしょう。

そうなると、やはりまずはアントマンが合流して、残されたメンバーは全員量子世界へと突入して解決策を探るという展開になるのでしょうか?

また、すでに示唆されている通りでキャプテンマーベルにも時間を操る能力があるとのことです。

本作の直前公開ということで、キャプテンマーベルが何らかの形で物語のキーとなることは間違いないと思いますが、それをタイムトラベルに関与する形で行うかどうか注目したいところです。

 

実はフェイズ3の締めくくりではない?

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の公開直前に製作サイドから衝撃的な事実が明かされています。

というのも『キャプテンアメリカ シビルウォー』より始まったMCUのフェイズ3を締めくくるのが『スパイダーマン ファーフロムホーム』になるということだそうです。

ナガ
いやもうこれは謎すぎるよね・・・。

フェイズ2の締めくくりも確かに『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』ではなく、『アントマン』でした。

しかしそれとこれでは訳が違います。というのも『アントマン』『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』とは直接的には繋がっていない物語だからです。

『アベンジャーズ インフィニティウォー』でスパイダーマン(ピーターパーカー)はガントレットの力により消失してしまったわけですから、もう次作に登場させるには、彼が生き返るしかないわけじゃないですか?

加えて、製作陣は『スパイダーマン ファーフロムホーム』がエンドゲームから数分後の物語になるなんてことも言っています。

この点を踏まえて、いろいろと考えてみるのも面白いのかもしれませんね。

 

死んだメンバーと生き残ったメンバーについて考える

前作『アベンジャーズ インフィニティウォー』ではヒーローたちの半分が消失していくという衝撃的な幕切れを迎えました。

まずは、死んだメンバーと生き残ったメンバーを整理しておきましょう。

ナガ
まずは、死亡したキャラクターから!
  • スカーレット・ウィッチ
  • ヴィジョン
  • ドクター・ストレンジ
  • ブラックパンサー
  • ロキ
  • ヘイムダル
  • ファルコン
  • ウィンター・ソルジャー(バッキー・バーンズ)
  • スパイダーマン(ピーター・パーカー)
  • ガモーラ
  • スター・ロード
  • ドラックス
  • マンティス
  • グルート
  • ニック・フューリー
ナガ
この中で注目なのは、やっぱりガモーラとロキなのかな?

ガモーラとロキってラストのインフィニティガントレットの力で死んだわけではなく、それより前にサノスによって絶命させられています。

その点でこの2人が『アベンジャーズ4 エンドゲーム』で生き返るのかどうかには注目が集まりますね。

ナガ
そして対照的に生き残ったメンバーがこちら!
  • キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)
  • アイアンマン(トニー・スターク)
  • ソー
  • ブラック・ウィドウ
  • ハルク(ブルース・バナー)
  • ウォーマシン(ローディ)
  • ロケット
  • ネビュラ
  • アントマン(スコット)
  • キャプテン・マーベル(キャロル)
  • ホークアイ
ナガ
注目すべきはやっぱりアベンジャーズの初期メンバーが全員生き残っている点だよね・・・。

リーク画像で、『アベンジャーズ』1作目の時の衣装を着ているシーンがあるとかないとかと噂になっていましたが、初期メンバーを残したのには、重大な意味合いがあるんでしょうね。

また、ネビュラが生き残ったのは、おそらく原作ファンに対する目くばせなのではないでしょうか?

先ほども書きましたが、原作の『インフィニティガントレット』にてサノス打倒のカギを握っていたのがネビュラでした。

そう考えると、彼女が生き残っていることで原作の展開も想定させつつ、映画版として誰も予想だにしない様な展開をぶち込めるというメリットはあると思います。

当ブログ管理人としては、この中で生き返れないキャラクターがいるのかと思うと、胸が痛いのですが・・・。

 

アベンジャーズがサノスを倒すに値する理由

やはり、『アベンジャーズ4 エンドゲーム』について考えていくにあたって、やはりサノスの存在を避けては通れません。

サノスは宇宙を救うためにインフィニティガントレットの力を使い、全生命体の半分を消失させました。

ただ、この行動が彼なりの正義であるという点を見過ごしてしまうと本質を見失ってしまいます。

映画の最後にクレジットされた「サノスは『アベンジャーズ4』で帰って来る」という文言で気がついた方も多いと思いますが、『アベンジャーズ インフィニティウォー』という映画はサノスのヒーロービギンズだったんです。

つまりサノスというキャラクターを「全人類の半分を喪失させる」という方法で世界を救ったヒーローとして描いたんですね。

アベンジャーズはこれまで長らくヴィランたちと戦いを繰り広げてきたわけですが、彼らが最後の最後で戦わなければならないのは、ヒーローなんです。

そう考えた時に、彼らが仲間を失った喪失感や復讐心を拠り所にしてサノスを打倒するという展開だけでは、明らかに力不足であることは自明です。

サノスの大勢を犠牲にしてでも、世界を救うという方針に、『アベンジャーズ インフィニティウォー』ではヒーローは犠牲を許さないという方針で真っ向から勝負を挑んだはずです。

もちろんその姿勢は評価されるべきですし、それこそがアベンジャーズが目指すべき理想であって然るべきです。

しかし、アベンジャーズはただ信念を掲げて、サノスを打倒するだけではもはやダメなんですよ。

なぜなら、彼らに求められているのは、サノスとは違うやり方で「宇宙に均衡をもたらす」ことだからです。

そしてそれこそがMCUがこれまで描き続けたスーパーヒーロー映画としての「正義」に対する1つの答えになるわけですから、責任重大です。

また、本作の展開を予想していく上で、サノスに代わる強大なヴィランを登場させるという可能性は十分に考えられますよね。

インフィニティガントレットで前作で消失した生命体を蘇らせたときに、これまでに打倒したヴィランを蘇らせてしまうなんてトンデモ展開もあり得るのかもしれませんし。

何はともあれ、サノスとアベンジャーズをどういう立場で描き、その戦いの結末にどういう答えを出すのか、これが『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の最大の見どころだと思っています。

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ナガ
ここからは鑑賞後に書いた内容なので、ネタバレありだよ!!

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』感想・解説・考察(ネタバレあり)

やはり謎が多いのはタイムトラベル

(C)2019 MARVEL

今作において、多くの人が首を傾げるというかどういう仕組みになっているのかに困惑するであろうポイントがタイムトラベルです。

というのもこれまでのタイムトラベルの概念から考えると、あまりにも今作は「タイムパラドックス」だらけなんですね。

ナガ
劇中で『バックトゥザフューチャー』はbullshitだと言っていたけどね・・・(笑)

ということで、まずは、今作の謎多きタイムトラベルの仕組みについて考察してみようと思います。

 

タイムトラベル方式はマルチバース方式?

まず、『バックトゥザフューチャー』に見られるような、これまでのステレオタイプ的なタイムトラベルの在り方ではないことは明らかです。

そう考えると、やはり量子世界も関係しているということでマルチバースの世界観で捉えるのが適切かと思われますね。

簡単に言うと、この世界には様々な世界線が同時に存在していて、その中には今我々が近くしているものとは異なる時間軸で動いているものもあるという考え方です。

それにより、「今」この瞬間に30年後の時間設定になっている世界線もあれば、逆に20年前になっている世界線もあると捉えられるわけです。

つまりこのマルチバースの世界観に基づいてタイムトラベルをするのであれば、私たちが今生きている世界戦に影響を与えることなく、未来や過去に行くことが可能ということです。

ただ、『アベンジャーズ インフィニティウォー』の時間に関する考え方は少し特殊で、それを劇中でバナーとエンシェントワンが説明してくれていましたよね。

  • バナー:過去を変えても未来は変わらない。過去に自分が行けば、その過去は自分の未来になる。
  • エンシェントワン:インフィニティストーンを持ち出すと時間の流れが乱れ、1つの世界線が分裂し始める。
ナガ
この2人が言っていたこのセリフがキーになってきそうだね!!

特にバナーのセリフが今作のタイムトラベルの仕組みを非常に分かりやすく説明してくれていて、つまりは自分にとっての主観的な世界線というのは、自分が生きていく中で新たに紡いでいくものなんです。

だからこそ、たとえ過去に戻るとしても、それは自分にとって未来を生きていることと同じなのであり、その過去の自分は現在の自分からは切り離されている存在となります。

ちなみに既に公開されている『スパイダーマン ファーフロムホーム』の予告編を見ると、MCUがフェーズ4以降で描こうとしているのが、「マルチバース」の世界観であることは自明です。

では、ここから特に多くの人が疑問に感じたであろう3つのシーンについて解説していきましょう!

 

ムジョルニアを持ち出して大丈夫なのか?

ソーが映画『マイティソー ダークワールド』の時代を訪れた際に、ムジョルニアを自分の下に引き寄せ、それを携えて「現代」に戻りましたよね。

そうなると多くの人が疑問に思うのは、ムジョルニアを奪われたソーは武器なしでマレキスと戦うことになるんじゃないか?という点でしょう。

これまでのタイムトラベルの考え方からいくと、確かにこの行為は過去を改変し、そして現在に至るまでのMCUのストーリーに大幅に影響を与えかねない行動です。

しかし、マルチバースの世界観に近い『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の世界観であれば、きちんとその時間軸のソーにムジョルニアを返還すれば問題ありません。

なぜなら、「過去」とは確かに相対的な時間軸では「過去」なのですが、一方でそれを経験している主体者にとっては「未来」だからです。

「過去」の世界と「現在」の世界は切り離されていて、「過去」を改変したところで「現在」が影響を受けることはありません。

ただエンシェントワンが言っていたように「過去」の世界を生きている人間の世界線が分岐してしまうという懸念があります。

そこで、『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の最後の最後にスティーブ・ロジャースがインフィニティストーンをもとの時間軸へと返還しに行く際に、ムジョルニアも同時に戻しに行ったというわけです。

 

ネビュラはなぜ過去の自分を殺せたの?

これに関しても、今までのよくあるタイムトラベル作品だと、過去の自分を殺せば未来の自分も死ぬというのが定番だったように思います。

それ故に多くの人がこのシーンに困惑したであろうこともまた事実でしょう。

しかし、これまでも説明してきたように『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の世界観は基本的にはマルチバースになっていると思われます。

そのため、バナーも口にしていた通りで「過去」の自分に何か干渉をしたところで、その世界線は「現在」の自分とは切り離されているため影響は及ばないんですね。

この世界観を明確にするために製作陣は敢えてネビュラが過去の自分を抹殺するというシーンを取り入れたのだと思います。

また、2014年のネビュラを2023年の世界で殺してしまったら、2014年のその後の世界線はどうなるのか?という疑問も当然出てくるように思います。

ただ先ほども述べた通りで、「過去に自分が行けば、その過去は自分の未来になる。」わけですから、当然未来に行けば、その未来が自分の現在になります。

よって、サノスやネビュラたちの死は当然のように事実となり、「過去」であった2014年の世界からは消えてしまうこととなります。

ナガ
そうなると、これまでのMCUのストーリーが否定されてしまうんじゃないか?

確かにこれまでのタイムトラベルの概念で考えると、サノスが2014年時点で殺害されたこととなり、後の全生命体に半分の消失という事件も起こらなくなってしまいますよね。

しかし、マルチバースの世界観に基づいて考えると、我々がMCUとして見てきたストーリーは変わらず、あくまでも2014年で世界線が分岐して、サノスたちのいない世界線が誕生したというだけに過ぎません。

 

老キャップはなぜMCUの世界線に存在できるのか?

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』のタイムトラベルの根底にあるのは、マルチバースの世界観だと考え至った方もいるとは思うのですが、そういう方をも悩ませるのがラストの老キャップの存在です。

先ほどまでご説明してきたマルチバースの考え方でいくと、スティーブ・ロジャースが仮に第2次世界大戦期のペギーカーターとのダンスの約束を果たしに行ったのだとしましょう。

すると、それは「現在」のスティーブ・ロジャースが選んだ「未来」の選択となるわけで、その時点でこれまでのMCUの世界線に存在していたスティーブ・ロジャースとは切り離された彼の人生が始まります。

それ故に老キャップが存在する世界線は、MCUのメインラインとは分離するはずなので、あの場面に居合わせるということはまずもって不可能だと言えるでしょう。

ナガ
では、なぜ彼はあの場所にいたのか?

その答えは、彼は、別の世界線からのタイムトラベルないし量子世界を通じてMCUのメインストーリーラインに現れたということだと当ブログ管理人としては、解釈をしています。

つまり彼がMCUの世界線に存在しているからと言って、これまでのスティーブ・ロジャースの物語が否定されたわけではないということです。

これはあくまでも彼が選んだ人生の1つの可能性であり、彼が選択することで生み出された新しい世界線の物語です。

そしてその物語の先で、MCUの世界線にいるサムに自身のシールドを渡しに来たということなのだと思います。

ナガ
この結末によってMCUの世界観は一気に拡張されたよね!!

マルチバースの様々な世界線からヒーローないしヴィランがMCUのメインラインにやって来ることが可能になったことを老キャップの存在はほのめかしているわけですがから、今後のMCUは一気に世界が広がりますよね。

また、Twitterで「老キャップはMCUの世界線で物語を見守ってきたんだ」という解釈を見かけました。この解釈はすごく夢があると思いますし、個人的にも好きなんですが、今作のタイムトラベルのルールからして間違いなく成立しません。

というのも、バナーがタイムトラベルについて「過去を変えても未来は変わらない。過去に自分が行けば、その過去は自分の未来になる。」と話しているわけですよ。

つまり、MCUのメインラインは既に存在していて、量子世界から介入しても改変できません。よってスティーブ・ロジャースが量子世界から「過去」を訪れて、その時間軸に居座ったとしても、MCUの「現在」に老いた姿で登場することは不可能なんですよ。

スティーブ・ロジャースがペギーカーターと結婚したかどうかは定かではありません。

彼の人間性からして、ダンスの約束を果たしただけで、結婚という流れにはなっていないということも考えられます。

どちらにしてもスティーブ・ロジャースがMCUのメインラインに老いた姿で現れるには、彼がダンスの約束を果たすことで生じる別世界線からの移動としか考えにくいでしょう。

 

ガモーラは結局どうなったの?

さて、これについて質問がありましたので、追記させていただくこととします。

ガモーラは結局どうなったのか?について私見で書いていきますね。

まず、結論から言うとMCUのメインラインにいたガモーラがヴォーミアでサノスに殺されたという事実は変わっていません。

ただ2014ガモーラが2023年の世界にやって来て、最終的には2014年の世界に帰ることができなくなってしまい、最終決戦の後に旅に出てしまったのではないかと思います。

よって、ガモーラはMCUのメインラインに生きてはいますが、彼女は我々が映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の中で見た出来事に裏打ちされていないということになります。

そして終盤のシークエンスで、クイルの次の目的が「ガモーラ捜索」であることが判明しましたよね。

おそらくここがフェーズ4で描かれる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3』のメインプロットの1つになってくるんだと思っています。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとして共に過ごした時間を失ったクイルとガモーラがどういった形で再び出会い、そして関係を築いていいくのかの注目したいところです。

 

ロキが2012年のニューヨークから持ち出したテッセラクト問題

さて、今回のタイムトラベルの中で、多くの人がこれまた疑問に思ったのは、ロキがニューヨーク決戦の場面でテッセラクト(四次元キューブ)を持ち出したところですよね。

これがMCUのタイムラインに影響を与えないのかというお話ですが、これに関しては、ここまでも述べてきた通りで、本作のタイムトラベルはマルチバース方式なので、影響を与えません。

あくまでもMCUのメインラインは存在していることを前提として、ロキがテッセラクトを持ち出すという世界線の分岐が起こったに過ぎません。

ナガ
あれ?世界線が分岐したということは問題ありじゃない?

確かに、世界線が分岐するという点は、エンシェントワンが懸念していたことでもあり、あの時ロキが持ち出したテッセラクトは当然返還されないわけですから、分岐した世界線ではMCUのメインラインとは異なる歴史が描かれることになります。

それを考えた時に、ディズニーがロキを主人公に据えたスピンオフを製作する予定であるという話がすごく興味深く思えてきませんか?

ナガ
ま、まさか・・・?

そうなんです。ロキのスピンオフが描くのは、MCUのメインラインとは別の世界線のストーリーで、ロキがテッセラクトを2012年のニューヨーク決戦から持ち出した後のストーリーという可能性があるんですよ。

もうMCUの世界がどこまで広がっていくのかが、ひたすらに楽しみでしかありません。

 

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シリーズを見ておくことで深まる7つのポイント

ここからは『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の中でMCUの他の作品に言及されたシーンについていくつか取り上げながら解説していきたいと思います。

 

ブダペスト

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の中盤に、ヴォーミアへと向かうナターシャとクリントが「ブダペストから・・・」というセリフを口にするシーンがありました。

このセリフは、『アベンジャーズ』に登場する「なんだかブダペストを思い出すわね。」「お前と私の覚えているブダペストは全く違う。」というやり取りにちなんだものですね。

2人のルーツに「ブダペスト」という土地が何らかの関係があるのでしょうが、この辺りは今後映画される予定のブラックウィドウの単独作品などで明確に描かれるのではないでしょうか。

また、『アベンジャーズ』のぎこちない2人の関係性とエンドゲームでの2人のやり取りの様子の違いを見ていると、長い月日の経過を感じさせられますね。

 

『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』

まずは、『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の中盤にスティーブ・ロジャースが2012年のニューヨークを訪れた際のエレベーターのシーンですよね。

これは『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』の名アクションシーンへのセルフオマージュでしょう。

また、その緊迫した状況を「ハイルヒドラ」の一言で切り抜けてしまうあたりはMCUファンにはたまらない小ネタでしょうね。

加えて、2012年の自分に「バッキーが生きている。」と告げて隙を作るシーンがありましたが、これもこの作品でようやく発覚した事実でした。

 

キャプテンアメリカとムジョルニア

ヒドラの基地を襲撃する作戦の後の祝勝会の際にアベンジャーズのメンバーたちがソーのムジョルニアを持ち上げられるかどうかを試すシーンがあります。

実はこの時に、スティーブ・ロジャースは少しだけムジョルニアを動かすことに成功しているんですよ。

それが今作の中で、彼がムジョルニアを自由自在に操って敵と戦うことへの伏線になっていたわけですから素晴らしいですよね。

MCUのプロデューサーであるケヴィン・ファイギも「種はアベンジャーズ エイジオブウルトロンで蒔かれた。」と語っていただけに、やはり細かい伏線が散りばめられていたんですね。

 

スティーブ・ロジャースとペギー・カーター

やはりこの展開はMCUファンも待ち望んでいましたし、製作陣もどうしても描きたかったんでしょう。

まずペギーカーターとスティーブ・ロジャースの関係性を知るには、『キャプテンアメリカ』3部作を通してみておく必要があります。

1作目では、2人は恋人関係であり、終盤に墜落し行く飛行機の中でダンスを踊る約束をするという名シーンがありました。

ナガ
これが『アベンジャーズ エンドゲーム』のラストで2人がダンスを踊っている理由でもあるんだね!

そして2作目では、老いたペギーカーターの下をスティーブが訪れていますし、3作目のシビルウォーでは彼が彼女の葬式に参列しているシーンが描かれました。

ぜひ本作を鑑賞する前に『キャプテンアメリカ』シリーズをチェックしてみてください。

 

チーズバーガー

本作のラストで、トニースタークが好物がチーズバーガーだと明かすシーンがありましたよね。

実は『アイアンマン』の中でテロリストに身柄を拘束されたトニースタークが解放された後の車の中でチーズバーガーを食べたいと口にし、その後のシーンでバーガーキングのチーズバーガーを食べまくっているんですよ。

映画『アイアンマン』より引用

しかも会見中にも食べていて、合計して3~4個のチーズバーガーを食べていました。

彼との最期の別れともいえるシーンで、チーズバーガーを持ち出すのは憎い演出ですよね。

 

シリーズの名言が蘇る

  • I Am Iron Man.
  • Avengers Assemble.

やはりMCUを象徴する名言と言えば、当ブログ管理人としては、この2つです。

そして『アベンジャーズ4 エンドゲーム』には、この2つがそれぞれ最高すぎる形で登場します。

おそらくこのセリフをあの場面で聞かされて、平常心でいられるMCuファンはいないでしょう。

 

ジョンファブローとアイアンマン

終盤のトニーの葬儀のシーンを見る際に注目してほしいのが、トニーの娘にジョンファブロー演じるハッピーが寄り添いながら立っているところなのかもしれません。

『アイアンマン』をご覧になった方であれば、ご存知かと思いますが、同作の監督を務めたのが他でもないジョンファブローなんですよ。

ナガ
つまりMCU最初の映画を作り出した監督ということだね!!

そう考えていくと、『アベンジャーズ4 エンドゲーム』はそのラストシーンで、次なるヒーローへの道を示しているように見えますし、何よりトニーの娘がアイアンマンを継ぐ展開も考えられますね。

ポスとクレジットのところで、アイアンマンがマーク1を作っていた時のような音を立てていたのも、新しい世代のアイアンマンに向けた布石のように思えました。

ちなみにですが、ジョールッソ監督とタイカワイティティ監督も出演しているので、ぜひぜひ探してみてくださいね!

 

使用された楽曲は?

MCUと言えば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を筆頭に名曲が効果的にインサートされることが多いのですが、今回の『アベンジャーズ4 エンドゲーム』でもやはり楽曲は重要な要素です。

まず、冒頭のマーベルロゴが出てくるあたりのイントロ部分で流れていたのが、「Dear Mr. Fantasy」というトラフィックというバンドの楽曲でサイケとR&Bが融合したような独特の世界観が特徴です。

ナガ
この楽曲が面白いのはその歌詞だよね!!(笑)

Dear Mr. Fantasy play us a tune

Something to make us all happy

Do anything, take us out of this gloom

Sing a song, play guitar, make it snappy

(Traffic「Dear Mr. Fantasy」より引用)

簡単に和訳していくと、「ミスターファンタジーよ!曲を奏でておくれよ。何か幸せな気分になれるようなのがいいな。私たちを暗闇から連れ出してくれよ。元気になれるように歌を歌って、ギターを奏でてよ!」みたいな感じです。

ナガ
『アベンジャーズ インフィニティウォー』をあのテンションで終えておいてこの楽曲で映画をスタートさせるセンスよ!!(笑)

いきなり笑わせてくれる選曲だったと思います。

その後、ロケットとハルク(バナー)がソーのいる「ニューアスガルド」へと向かう際に使われていたのが、Kinksの「Supersonic Rocket Ship」という楽曲なんです。

この楽曲を流しながら「ロケット」とハルクのロードムービー風のシーンを演出するのが巧いですよね。

そしてこれは映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサントラにも収録されていましたが、クイルがオーブを盗みに行くシーンでREDBONEの「Come and get your love」が使われています。

ナガ
このシーンもはたから見たらというか、第3者目線から見るとかなり間抜けであるということがよくわかりました(笑)

そしてトニーとスティーブがニュージャージーの基地を訪れた際に使われたのがSteppenwolfの「Hey Lawdy Mama」という楽曲です。

この曲の歌詞がまた、シーンとの融和性が高くて泣けるんですよ・・・。

So long I don’t know

We might be back next year

Maybe it just might be never

Don’t you worry ‘bout it

So long, good to know

Your smilin’ face was here

(Steppenwolf「Hey Lawdy Mama」)

簡単に和訳すると、「さよなら私にはわからない。私たちは来年また戻ってくるかもしれないし、もう決して戻らないかもしれない。でも心配する必要はない。さよなら。君がここで笑顔でいられていることを知れて良かったよ。」という感じです。

ナガ
もう完全にスターク親子の再会とそしてスティーブとペギーの再会を象徴する楽曲じゃないですか!!

他にも量子世界にアベンジャーズのメンバーが飛び込んでいく前のシーンでThe Rolling Stonesの「Doom And Gloom」も使われていました。

最後にやっぱり忘れてはいけないのが、エンドクレジットで使われた「It’s Been A Long, Long Time.」ですね。

この曲って実はすでにMCUでは一度使われているんですよ。

『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』で、スティーブが自室のアパートに戻った際に部屋のステレオから流れていたのがこの楽曲でした。

そういう懐かしさもありつつも、ラストのスティーブとペギーの約束のダンスにも相応しい選曲だったと思います。

本作で用いられている楽曲について知ってから映画を見直してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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ソーの描き方に見るMCUの白人観

近年MCUを統括しているディズニーの映画なんて特に顕著ですが、映画界でもポリコレの風潮が強く、人種やLGBTを題材にし、これまでマイノリティとされてきた人々を中心に据える作品が増えています。

もちろんこの傾向自体は評価されるべきだと思いますし、マイノリティとされてきた人たちが映画の中で活躍できる社会になったということをポジティブに捉えるべきでしょう。

その一方で、近年のハリウッド映画を見ていると、黒人が活躍するように映画の中で描かれる一方で、白人たちは「衰退しつつあるもの」としての描かれ方を強いられているような気がします。

これまで長らく白人中心の映画が作られてきたわけですから、その反動として見るならば、当然なのかもしれません。

また、現に近年のアメリカ社会では、白人中間層、労働者層の衰退が1つの社会問題となっており、そういう背景がトランプ大統領を押し上げたという指摘もあるくらいです。

MCUにおけるソーって北欧神話ベースではありますが、言わば気高い存在であり、そして戦いの場にであれば大活躍するという古き良きアメリカ人の理想が投影されてる部分が少なからず存在しています。

ただ『アベンジャーズ4 エンドゲーム』におけるソーの描かれ方は一転して、ネガティブです。

サノスとの戦いのトラウマからPTSD気味になり、王という立場でありながら部屋に引きこもり、オンラインゲーム(フォートナイト)と飲酒に明け暮れています。

そして自分をそういう状況に貶めていた「サノス」という存在から強く目を背けており、努力してその状況から這い上がろうとしている様子も見受けられません。

言わばこれは戦争から帰還した白人であったり、近年の衰退しつつある白人の様相を投影したものなんだと思います。

だからこそ衰退しつつある白人のアイコンを押し付けられたソーの見るも無残な姿に、観客は思わず笑ってしまうのですが、マジョリティ側であれば、嘲笑しても良いのだろうか?と思わず考えさせられます。

近年、マイノリティとされてきた人たちを相対的に映画内での序列や扱われ方を上げようと、代わりに白人を衰退し、没落したものとして描く傾向が少なからず見られました。

そんな中でMCUはそんな見るも無残になったソーに、アベンジャーズたちが手を差し伸べ、献身的に支え、そして最後には再びヒーローとして活躍するという物語を用意しました。

つまり近年の傾向に迎合し、マイノリティとされてきた人たちにスポットを当てた展開やシーンを登場させつつも、その傾向のために近年嘲笑的見られる傾向にあった「衰退しゆく白人」にも手を差し伸べたんですよ。

当ブログ管理人としては、この点がすごく気に入っているというか、真の意味であらゆる人々が平等に活躍できる映画になっていると感じた次第でした。

 

11年越しの結末とポストクレジットの音に思うこと

いやはやついに11年にわたって描かれ続けてきたMCUの旅路が1つの区切りを迎えることになりました。

言うなれば、本作は「ヒーローたちへのレクイエム」ということなんでしょうね。

MCUの中心にいたのは、やはりアイアンマン、キャプテンアメリカ、ソーの3人ということになると思います。

ただ、アイアンマンとキャプテンアメリカの存在はやはり別格で、『アベンジャーズ4 エンドゲーム』がこの2人の偉大なヒーローの物語にピリオドを打つことによってMCUに1つの「終わり」をもたらそうとしたのも頷けます。

思えば、MCUの最初の作品は『アイアンマン』でしたよね。

まだ、この世界にヒーローという存在が確認されていなかった頃、トニースタークは次作のアーマーで強大な敵と戦い、高らかに「私はアイアンマンだ。」と世界中に宣言して見せました。

この言葉こそがMCUの始まりであり、後に続くすべてのヒーローたちへと続く道を切り開くきっかけでもあったのです。

しかし、この記事の冒頭でも書きましたが、トニースタークという男の生涯は、恐怖と不安に駆られることの連続でした。

テロリストへの恐怖、宇宙より来襲する強大な敵への恐怖、そして自分たちヒーローが一般市民に危害を加えてしまうのではないかという恐怖。

そんな負の感情に苛まれては、克服するための行動をとり、空回りしてきた男こそがトニースタークなのです。

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』での異なる時間軸からの強大な敵の襲来のビジョンは、彼が『アベンジャーズ』のラストや『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』の悪夢の中で見ていたものにも通じるものがあります。

だからこそ彼がヒーローとして撮り続けた行動の全てはその危機を取り除き、地球に平穏をもたらすことだったはずです。

ただ、『アベンジャーズ インフィニティウォー』のその後に、彼は図らずもそんな「平穏」を手に入れてしまいました。

それは妻とそして娘の存在です。

世界を守ることを使命としていた彼は、守れなかったことに絶望し、そして自らの妻と娘を守るという家族のためのヒーローとして世界の片隅でひっそりと生活しています。

それでも彼は忘れることができませんでした。彼が本当に守りたかったもの、守らなければならないものを思い出し、彼は再び立ち上がります。

この時、妻のペッパーの存在が「マグダラのマリア」的に描かれていたのも、トニースタークという男の最期を予感させましたね。

そして戦いの果てに彼は深い眠りにつきます。

しかし、エンドクレジットの後に、彼が映画『アイアンマン』にて最初のアイアンマンスーツを作成する時に立てていたような鉄を打つ音が劇場に響き渡ります。

確かにアイアンマンないしトニースタークという男の物語はこの作品で1つの幕切れを迎えました。

しかし、ポスとクレジットのあの音がMCUの始まりを想起させる音であることは間違いありませんし、だからこそこの作品が「おわりのはじまり」になるのだということを確信させてくれます。

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「あるべき」ではなく「ありのまま」の自分で

(C)2019 MARVEL

MCUが『アベンジャーズ インフィニティウォー』とそして『アベンジャーズ4 エンドゲーム』という2つの作品の中で、サノスとの戦いを通じて見つけ出した答えとは一体何だったのでしょうか?

サノスとアベンジャーズが前作で掲げていた至上命題は以下の通りでしたよね。

  • サノス:どれだけ大きな犠牲を払ってでも世界の均衡を取り戻す
  • アベンジャーズ:世界を救うために何かを犠牲にすることを良しとしない

この二項対立を中心に据え、ヒーローたちは最強の敵と戦いを繰り広げ、結果的には敗れてしまいました。

そして今作『アベンジャーズ4 エンドゲーム』の中で争点になったのは、以下のポイントです。

  • サノス:世界を「あるべき」形に変える。
  • アベンジャーズ:「ありのまま」の世界を取り戻す。

今度はこの2つの考え方を争点としてサノスとヒーローたちが最終決戦を迎えることとなりました。

サノスはガントレットの力を使い、世界の生命体の半数を自らの意思で消失させたり、挙句の果てには世界を原子へと帰して自らが再構築するとまで述べています。

つまり彼の行動や考え方は確かに信念に裏打ちされているものではありますが、個人のエゴの域を出ていないんです。

対照的にアベンジャーズは、世界を「ありのまま」に戻すことだけを考えており、それに該当しないことまで自分たちのエゴで何とかしようとはしません。

これに関しては、ナターシャの死に関してバナーがガントレットの力を使って、蘇らせようとしたけれどもしなかったという場面からも分かります。

今作においてタイムトラベルがマルチバースの世界観で描かれたのもまさにこのテーマ性に絡めてのことです。

そしてヒーローたちが「あるがままに」命を落としていった仲間たちの命を救おうとしないこともそうですし、作品の最後にスティーブ・ロジャースがストーンとムジョルニアを元の世界線に戻しに行くシーンもそうです。

彼らはあくまでも「ありのまま」を受け入れようとしています。

そしてそのテーマ性はヒーローたちそのものにも言えることです。

MCUのテーマは、『キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー』における手術前にアースキンがロジャースに告げた「完璧でなくても善良な君のままで」という言葉に集約されていたのかもしれません。

ヒーローという存在は、人の「こうあるべき」姿ではありません。

「完璧ではなくとも善良な君」はもうありのままでヒーローなのです。

第2次世界大戦期にルート分岐し、ペギーカーターと共に老いたスティーブ・ロジャースを本作のラストシーンに据えたのは、きっとこのメッセージを我々に伝えるためです。

MCUの中で我々が見てきたキャプテンアメリカの活躍に裏打ちされていないスティーブ・ロジャース

しかし、それでも尚、彼はヒーローであり続けています。

人は誰しも自分に「あるべき」姿を押し付け、そのギャップとの間に苦しんでいます。

きっとヒーローだってそうで、トニースタークも「アイアンマン」というヒーローと自分とのギャップに苦しみ、等身大の人間として悩み抜いてきました。

しかし、サノスとの採取決戦に際して、彼は「ならば私はアイアンマンだ。」と高らかに宣言しました。

この言葉が2008年の『アイアンマン』のものと決定的にニュアンスが異なることは自明です。

2008年の時の彼のあのセリフには、「アイアンマンの正体は自分である」という含意が成されています。

一方で、今作における同セリフには「アイアンマンは自分のありのままの姿であり、自分そのものである」という意味合いが込められているように思えます。

誰しもがMCUを見て、自分もああなりたいと思うし、誰しもが強いヒーロー像に「自分のあるべき姿」を見るのかもしれません。

しかし、大切なことは「ありのまま」の自分自身に誇りを持つことです。

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』におけるソーは、自分の生き方に疑問を持ちながらも、王としての宿命を全うしようとし、本来の自分と理想の自分との間のギャップに苦しんでいました。

「過去」に戻った際に、母親に王としての宿命を背負う必要は必ずしもないとして、「ありのまま」の自分で生きるようにとアドバイスされていました。

だからこそ物語の最後には、王としての自分ではなく、「ありのまま」の自分としてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーと旅に出ることを決めたのです。

このソーの物語にも「ありのまま」で生きることの尊さと重要性が込められていましたね。

MCUが始まった2008年には、ヒーロー映画は我々の日常には根付いておらず、まだまだ異質な存在でした。

しかし、時を経てMCUの大ヒットがけん引してきたヒーロー映画ブームにより、我々の日常にヒーロー映画はありふれたものとなりました。

そんなヒーローの存在を我々に教えてくれたシリーズがその集大成として、我々自身の中に「ヒーロー」を見出してくれたことに涙が止まらない思いです。

ナガ
MCUありがとう・・・。

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アベンジャーズがサノスに勝てた理由はスタンリーにある

今作『アベンジャーズ4 エンドゲーム』において1つ重要なのが、上記の「7つの見どころ」のところでも書いた「アベンジャーズがサノスを打倒するに値する理由」です。

サノスは単純な「ヴィラン」ではなく、犠牲を払いながらも自らが世界を救うためにできることをやってのけたヒーローの側面も併せて持っているということを否定できないのです。

だからこそ今作においてアベンジャーズがサノスを打倒するのであれば、それを超えるだけの理由が必要であることは自明なんですよ。

これを考えるときに、私がご説明したいのが、サノスが結局はヒーローでなどではなくヴィランでしかなかったという理由です。

マーベルコミックスの生みの親でもあるスタンリーの名言が先日公開された『スパイダーマン スパイダーバース』でも登場しましたよね。

「困ってる人を迷わず助けるのが真のヒーローだ。」

私は、このスタンリーの言葉にアベンジャーズがヒーローであり、サノスが打倒されるに値するヴィランでしかなかった理由が詰まっていると思いました。

思えば『アベンジャーズ インフィニティウォー』においてサノスは、確かに自分の正義を貫いて大義を達成したわけですが、その際に払ったのは、「他者犠牲」でしかありませんでした。

彼はガモーラを自分の目的のために殺害しましたし、最終的に宇宙に均衡をもたらすために全生命体の半分という途方もない犠牲を強いました。

彼は目的のためであれば犠牲を選ばないキャラクターでしたが、彼が選んできたのはいつだって「他者犠牲」でした。

それに対して『アベンジャーズ インフィニティウォー』におけるアベンジャーズは、「何も犠牲にしない」と語っていたように、誰も犠牲にすることなく戦おうとしました。

しかし、これは言い換えれば何も犠牲にする覚悟がなかったということでもあると思います。

サノスには他者を犠牲にする覚悟があり、それに対してアベンジャーズは他者に犠牲を強いることができず、インフィニティストーンを奪われていきました。

ガモーラはネビュラを、ドクターストレンジはトニースタークを、ロキはソーたちを守ろうとストーンをサノスに手渡しました。

ワンダだってヴィジョンの額の意思を迷わず壊せばよかったのに、それができずにズルズルと引きずって、最終的にはサノスにストーンを渡してしまうこととなりました。

さて、そこから物語は『アベンジャーズ4 エンドゲーム』へと移っていくわけですが、ヒーローたちの行動には大きな変化がありますよね。

例えば、半分の生命体が姿を消した世界で悲嘆にくれる人たちのカウンセリングを買って出ていたのもヒーローでした。

こういった行動は、スタンリーの「困ってる人を迷わず助けるのが真のヒーローだ。」を体現するものとも言えます。

そして今作のアベンジャーズは、戦いを前にして「どんな犠牲を払ってでも」サノスに勝利するんだという意思を固くしています。

ここが前作との大きな違いです。今作においてアベンジャーズは犠牲を払うことを良しとしているんですよ。

ナガ
それじゃあアベンジャーズもサノスも同じじゃん!!

それが違うんです。ここでヒーローとヴィランを隔てるものは何なのか?という問いに対する回答を示さねばなりません。

スタンリーの「困ってる人を迷わず助けるのが真のヒーローだ。」という言葉の真意としては、つまり困っている他人のために迷わずに自分を捧げることができるものこそがヒーローなのだというものがあると思います。

そう考えると、今作におけるアベンジャーズのメンバーの一連の行動にも合点がいきます。

やはり顕著だったのは、惑星ヴォーミアでのクリントとナターシャのやり取りでしょう。

彼らはお互いに自分が犠牲になることを選ぼうとしましたよね。

ここが、ガモーラを迷わず生贄にしたサノスとの決定的な違いにもなっています。

そう考えると、MCUとヒーローの歴史は常に自己を捧げる献身性が勲章の物語だったんですよ。

スティーブ・ロジャースだって、トニースタークだってそうでしょう。

『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』で迷わずクリントと小さな子供を守るために死んだクイックシルバーだって紛れもないヒーローです。

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』におけるサノスはガモーラやネビュラを使ってストーンを手に入れようとしたり、挙句の果てには自分が創造主となり世界を書き換えると話すなど、自分以外のあらゆるものを犠牲にして世界に均衡を取り戻そうとしています。

だからこそサノスはヒーローではなく、ヴィランでしかなかったんですよ。

物語は、トニースタークというMCUを始めた男の犠牲によって幕を閉じました。

世界を救うために、残された者たちの平穏のために迷わず自分を捧げたトニースタークこそが、スタンリーの残した「困ってる人を迷わず助けるのが真のヒーローだ。」という言葉を体現する者だったんですね。

サノスは、『アベンジャーズ インフィニティウォー』のラストシーンで自分だけが平穏に暮らすファームを作り、そこで生活を始めました。

一方のトニースタークは自分だけがいない世界に平穏をもたらしました。

この2作品の結末こそがアベンジャーズないしトニースタークがサノスを打倒することができた理由を明確に示していることは言うまでもないでしょう。

 

結局MCUの傑出した点はどこにあったのか?

(映画『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』より引用)

MCUはユニバース映画シリーズとして2008年の『アイアンマン』を皮切りにしてスタートしました。

そして今回の『アベンジャーズ4 エンドゲーム』をもって、その長きにわたる旅に1つのピリオドを打ったとも言えます。

一体このユニバースのどこに、世界中を熱狂させるだけのポテンシャルを秘めていたというのでしょうか。

まず、ユニバース映画とシリーズ映画ではどういう際があるのかという点をざっくりと整理しておきましょう。

シリーズ映画と言えば、代表的なのは『スターウォーズ』シリーズ『ワイルドスピード』シリーズなどは世界的に人気があります。これらはあくまでも1つの物語のラインを主軸とし、そこに登場人物を参加させ、その物語に寄与させる形をとります。

だからこそここの登場人物にスポットを当てる際も、あくまでもシリーズの物語ラインの範疇でということになります。

一方でユニバース映画となると、もちろん巨大すぎてもはや認識することすら難しい物語の主軸は存在するものの、それが全作品を貫くものとはなり得ません。

その一方で大きな世界観(言わば1つの「宇宙」)を共有するというのがユニバース映画の特徴です。

それ故に、同じ世界の中で展開されているということを前提としつつも、個々の登場人物の物語が描かれ、それが分岐し、時に交わりながらフレキシブルに展開していくこととなります。

現在、MCUの後を追ってDCEUがヒーローユニバース映画シリーズを展開しようとしていますが、これが軌道に乗り切れない印象を受けます。特に最初の「アッセンブル映画」となった『ジャスティスリーグ』の出来の乏しさがそういった印象を強めている側面は多分にあるでしょう。

ユニバース映画の難しさは世界観を共有しているという「十字架」にあります。その「十字架」をきちんとベースに据えて単独作を製作しつつ、その単独作のバランスを壊さないように「アッセンブル」を実現する必要があります。

DCEUはヒーローたちの個々の物語を描くことを半ば放棄した状態で、「アッセンブル映画」を製作してしまったことも失敗の要因の1つでしょう。

ただそれ以上に『ワンダーウーマン』を見たからこそ『ジャスティスリーグ』が面白くなったですとか、『ジャスティスリーグ』を見たから『アクアマン』が面白くなったといった関係性が成立していないのが最大の問題でしょう。(『ワンダーウーマン』や『アクアマン』は単独作としてはMCUにも引けを取りませんが)

その点で、MCUが傑出していることは言うまでもありません。もちろん立ち上がりこそバタバタとした印象はありましたが、『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』の頃になるとユニバース映画として成熟した印象を与えてくれました。

『アイアンマン』シリーズ『キャプテンアメリカ』シリーズ『ソー』シリーズ等の単独作を見てきたからこそ分かるヒーローたちのパーソナリティであったり、行動指針、考え方などがきちんと反映されています。

それでいて『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』は、その後の『スパイダーマン ホームカミング』『マイティソー バトルロイヤル』『キャプテンアメリカ シビルウォー』などにも直結していきます。もちろん今作『アベンジャーズ エンドゲーム』への伏線も張られていました。

このように単独作の内容やテーマ、キャラクター描写が「アッセンブル映画」に寄与し、そしてその逆もきちんと成されているという構造がMCUを傑出したものにしているということです。

そして今回の『アベンジャーズ エンドゲーム』に関して言うのであれば、これまでのアイアンマン、キャプテンアメリカ、ソーの個々の物語が密接に関連し、それぞれの結末として、この上ないものになっています。

また、ドクターストレンジ、アントマン、キャプテンマーベル、ブラックパンサー、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなどの後発の単独作ヒーロー作品の1つの到達点としてもしっかりと役割を果たしています。

また既に発表されている『スパイダーマン ファーフロムホーム』との関連で、今作におけるトニースタークの死が、言わば「ベンおじさんの死」的に機能するという側面も指摘できます。

このようにMCUは常に1つの作品が単独の映画として出来が良いことでなく、ユニバース全体で見た時に毛細血管のように張り巡らされた繋がりを構築し、作品を見れば見るほどに掛け算式に面白さが増幅していく構造を作り上げたのです。

そんな偉業を11年間にわたって続けてきたという熱量には、ただただ圧倒されるばかりですし、それを1つ完成させたとも言える『アベンジャーズ エンドゲーム』という作品には、素晴らしいと賛辞を贈ることしかできません。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

今回は『アベンジャーズ4 エンドゲーム』についてお話してきました。

3時間という長尺で、しかも感情が高ぶって冷静に見ることができなかったので、2度3度と見返しながら少しずつ気持ちを抑えていけたらと思っています。

複数回鑑賞した後にもっと細かい分析や考察も追記していければと思っています。

今はただ、この最高の気分とそして勢いに任せてタイピングをしてきました。

みなさんが見たいもの、みなさんが予想だにしないもの。そのすべてが詰まった最高の3時間だったと思います。

1つの映画というよりももはやそれを超えた何かであることは間違いありません。

映画史に深くその名を刻む偉大な作品となったことは間違いないでしょう。

今回も読んでくださった方、ありがとうございました。

 

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