目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね映画『カメラを止めるな!』(以下『カメ止め』)のパロディムービーである『中〇しを止めるな!』(以下『中止め』)についてお話していきます。
参考:【ネタバレあり】『カメラを止めるな!』感想:あなたの眼が生み出す衝撃の四段構造とは?
本記事は映画『カメラを止めるな!』のレビューではありません。その点をご了承いただいた上で読み進めていただくよう、よろしくお願いいたします。
良かったら最後までお付き合いください。
『カメ止め』パロディ『中止め』のここが凄い4つのポイント!
さて、今回の記事では皆様がこの『中止め』をお手に取りたくなるように、本作のおすすめポイントを4つに分けて熱く語っていこうと思います。
まあそういわないで下さいよ!かく言う当ブログ管理人は『カメ止め』のセル版は予約していませんが、『中止め』のDVDは購入してますからね(笑)
ちなみに自分は『君の名は』の時も、『君の名は』のDVDを購入せずに、『君の縄。』の方を購入しておりました。
さて!ではここからは『中止め』の魅力を余すところなく語っていきますよ!!
本家を超える圧倒的なスケール!
まず注目したいのは、やはり作品の上映時間なんですよね。
- 『カメ止め』:96分
- 『中止め』:115分
まず、ここに驚きですよね。
しかもDVDの値段も比較してみて欲しいんです。
- 『カメ止め』DVD通常版:定価4104円
- 『中止め』DVD:定価3218円
そうなんですよ。つまり『カメ止め』のDVDを買うよりも、『中止め』のDVDを購入した方がおすすめということはもはや明確と言えるわけです。(大嘘)
ちなみに上映時間1分あたりの価格で比較すると・・・
- 『カメ止め』:42.75円
- 『中止め』:27.98円
なんと上映時間1分あたりの価格で比較すると『カメ止め』は『中止め』の1.5倍という計算になるんですよ!!
でも、『カメ止め』は廃墟で泊まりがけで撮影して、合計で6テイク撮影して、ようやく決定稿になったと言われる冒頭の37分ワンカットの映像がありますからね。
さすがに作品のスケール感は本家に軍配が上がるでしょう。
『中止め』は前代未聞の『冒頭65分ワンシーン・ワンカット」ですからね!!
そうなんですよ。『中止め』は数字的な側面で比較していくと、あらゆる面で本家を凌駕しているんです。
これはもう皆さんも買うしかありませんよ!!
『カメ止め』パロディとしての魅力
個人的にパロディビデオの傑作を聞かれたら、真っ先にタイトルを上げるのは『チンコジラ』(『シンゴジラ』のパロディビデオ)だと思います。
というのも、パロディとしてのこだわりがすごくて、徹底的に元ネタのアングルや設定、登場人物などを咀嚼した上で、世界観が構築されていたからです。
ここがみなさん、一番気になるポイントですよね。
結論から言いましょう。最高のパロディビデオだったと思います。
個人的にはパロディビデオ史に残る傑作であると断言したいくらいです!!
まず、『カメ止め』でも印象的な冒頭のシーンですよ!
『カメラを止めるな』冒頭のワンシーン (C)ENBUゼミナール
疑似NKDSビデオを撮ろうとしている設定なんですが、何度テイク数を重ねても監督の納得のいくものが撮れません。
そして『カメ止め』の名言であるあの「出すんじゃない、出るんだよ!」がこれまた絶妙な使われ方をしています。
その後に続く監督のお怒りシーンなんですが、ここが完全に本作のタイガー小堺監督の個人的な近年のAV業界に対する苦言というか愚痴になっているので、より一層笑えます。
そして『カメ止め』と言えばこのセリフとも言われるあれが、この後に登場するんですよね・・・。
『撮影は続ける!カメラは止めない!』のシーン (C)ENBUゼミナール
『撮影は続ける!カメラは止めない!』
作品を象徴するセリフの1つでもありますよね。
これが『中止め』バ―ションになると、どうなるのかと言いますと・・・
『撮影は続ける!〇出しは止めない!』
このように冒頭のシーンからしっかりと本家を意識して作られている点でパロディとして非常に見応えがあります。
ちなみに「お腹の調子が悪くなる男性」とかもちゃんとパロディとして登場しますので要注目です。
『カメ止め』の独特の構成の踏襲と進化
『カメ止め』が日本で大きな話題になった理由の1つは、おそらくその「作品構成的な面白さ」だと思います。
冒頭に劇中劇を流し、後にその劇中劇の撮影風景を流していくというある種の2段構成が、多くの人の興味を引き、劇場を笑いの渦に包み込みました。
では、『中止め』は『カメ止め』のパロディとして、その構成を踏襲しているのかどうか。これが本作がパロディとして優れているか否かを決める最大の焦点とも言えるでしょう。
結論から言うと、構成に関しては完璧に踏襲しています。
皆さん『カメ止め』の構成をそのままAVに落とし込むと、どうなるか想像できますか?
そうなんです。冒頭に65分ワンシーン・ノーカットの行為シーンを流して、その後にその伏線を回収していくというオリジナル版そのままの構成では、AVとして完全に欠陥品になってしまいます。
では、『中止め』のスタッフ陣は、そのジレンマをどうやって乗り越えたかというと、これがすごく面白いんですよ。
要は女優を2人仕込んでおいて、冒頭65分はそのうち1人がカメラの向こう側で出演し、残りの舞台裏を映していくシーンでは、もう1人の女優が舞台裏で「ゴソゴソ」している様子を撮影したわけです。
これによって、本作は『カメ止め』の構成を踏襲しつつも、きちんとAVとしての商品価値を損なわずに保っています。
この点が『中止め』という作品の素晴らしい点だと私は考えております。
ちなみに『中止め』には「原作『GHOST IN THE BOX』」はエンドロールにテロップとして表示されていませんでした(笑)
ゾンビ映画としての味わいも踏襲
これまたすごく考えられているなと思ったのが、本作の行為のシチュエーションや内容を選定する際に、オリジナル版の「ゾンビ映画」らしさを踏襲している点です。
本作の中心となる行為は「10人連続〇〇トン〇出し」なので、それに合わせて女優1人に対して男優が10人~15人程度登場する構成になっています。
つまり女優1人に対して、10数人の男優が群がる画がきちんと撮られているわけです。
↓イメージ画像です。
奇行種 (C)諫山創/講談社
そうなんですよ。そこまできちんと計算された上で作られたパロディビデオになっているというところがまた素晴らしいと個人的には思いました。
おわりに
いかがだったでしょうか?
ここまで『カメ止め』のパロディビデオ『中止め』の魅力を語ってきました。
まあこういった商品を買うことに抵抗がある方もいらっしゃると思いますし、もちろん18歳未満の方が購入して、鑑賞してはいけませんよ。
ただ、パロディ作品として間違いなく見る価値のある映像作品だと思いましたし、パロディとしてのこだわりも強く感じられる素晴らしい内容だと思いました。
興味がある方は『カメ止め』のDVDと一緒に購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
確実に本家より面白いと思う。