【映画館のスマホマナー問題】エンドロールまでが映画なんです!!

アイキャッチ画像:©GAGA Corporation「ラ・ラ・ランド」予告編より引用

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回は映画館マナー問題、その中でもスクリーン内でのスマホ問題について一言言わせてください。

正直この話題、僕はあんまり取り上げたくなかったんですよね。というのも自分如きが取り上げたところで焼け石に水なんですよ。あと、どうしてもスマホをみなければならない事情があったみたいなケースも無きにしも非ずだと思うんです。だから、劇場でスマホを弄っている方を見ても、多少は黙認してました。あまりに酷い場合は注意したこともあります。でも比較的寛容な立場だと思います。

でも、今回どうしても疑問に思うことがあったので、記事にしようと思いました。このブログもおかげさまで徐々に発信力が育ちつつあるので、1人でもこの記事を読んで自分のこれまでの、そしてこれからの行動について考えていただける人がいたら良いなあと思い記事にしてみました。

この手の過激な内容をブログに書くと荒れるので、あんまり好きではないんですが、今回は言わせてください。炎上覚悟で言わせてください。

どうしても疑問に思ったその出来事

僕が最近、劇場で見た映画は「ワイルドスピード:アイスブレイク」と「美女と野獣」です。両作品とも素晴らしいものでした。僕は映画館でのスマホの光がすごく嫌いですし、できることならば注意もしたくないというスタンスなので、意図的に最前列の座席を取るようにしています。

そのためこの2作品も最前列(ワイルドスピードは前から2列目)で鑑賞してきました。ただ人気作品だったので、最前列にもちらほらと座っている方はいらっしゃいました。

まあ本編の間は良かったんですよ。特にスマホの光が目に入ることはありませんでした。問題はエンドロールなんです。両作品を鑑賞した時共に、エンドロールになった瞬間に自分の列の人がちらほらとスマホを見始めました。

待て待て待て!!と!!

最前列付近に逃げても、スマホの光はどこまでも追いかけてくるんかいと!!

僕は正直、本編中にスマホを見る人よりも、エンドロールに入ってスマホを見始める人の気持ちが一番わからないんです。全く理解に苦しみます。

エンドロールまでが映画なんです!!

映画ファンにとっては「エンドロールまでが映画なんです!!」この価値観は映画ファンならば共有しているものだと思っております。

ただ、この価値観を映画ファンでない人に押しつける気は全くありません。

個人的に、自分の価値観を他人に押し付けるということはやってはいけないことだと思っています。アメコミファンの方が、しばしばアメコミ映画のエンドロール中にスクリーンの外に出ていく方をもったいないと評しておりますが(エンドロール後にも映像が残っているため)、個人的にはこの風潮は嫌いです。

なぜなら、それはアメコミファンの方の価値観の押しつけでしかないからです。エンドロール中に出ていく人は、それをもったいないだなんて絶対に思っていません。だからエンドロール中に出ていく人に批判的なファンの方を見ると、それは違うでしょと思うわけです。

だから、僕もエンドロールに入ったらもう映画は終わりなんです!という価値観の人がいても、全然おかしくないことだと思いますし、むしろそういう考え方があっても良いとは思います。

なるほど。エンドロールに入ったら、映画は終わりだから、スマホを弄っても良いと思っているわけですね??

じゃあ、なんでスクリーンの外に出ていくという選択肢は考えられないんでしょうか?だって映画が終わっているというならば、スクリーンの外に出ていけばいいじゃないですか?

え?他の人の前を通るのは迷惑だと思うから??

いやいやその配慮はできるのに、なぜスマホをエンドロール中に弄ることに何の罪悪感も感じていないんだ??

あと、バックの中で頑張って光が漏れないようにしてスマホを弄ってる人。スマホの光って自分が思ってるよりもずっと眩しいんですよ?全然意味がないです。そんな無駄な配慮に気が回るんだったら、そもそもスマホを弄るのはやめましょうよ!!

エンドロール中にスマホを弄る人の気持ちが理解できないのは、スクリーンから出るという選択肢が明確に存在しているにもかかわらず、暗い劇場で自分の目を傷めてまで、他人に迷惑をかけてまで、スマホを弄る意味が全く分からないからなんです!!

別にエンドロール中に自分の前を通って劇場出ていく人に対して怒ったりしませんからね?何か急ぎの事情でもあるのかなあくらいにしか思いません。

だから、スマホを弄りたいなら、どうぞエンドロール中にスクリーンの外に出てください。そうすれば、スマホの光でエンドロールが邪魔されることもありませんし、明るいところでスマホをみれるので、本人の目にも優しいと思うんですよ。これってまさにwin-winな関係じゃないですか??

エンドロールに入ったら映画が終わりなんだという価値観をお持ちの方は、そのままで大丈夫ですので、どうぞエンドロールに入った瞬間にスクリーンの外に出てください。

お互いに幸せになりましょうよ!!

あと自分はお金を払ってるんだから映画館で何しようと勝手だろ?なんて理論を持ち出してくる人がいるように思いますので、この点にも言及しておきたいです。

お金を払ってるんだ理論は一部僕も納得できる部分はあるんですよ。例えば、映画館でポップコーンを食べてる人に苦言を呈する人ですね。これは理解に苦しみます。

あまりにも音が酷い場合、TOHOのシネマイクポップコーンのように元から商品に欠陥がある場合や持ち込みをしている人に苦言を呈するのは問題ないと思います。

ただ、映画館でポップコーンを買って、食べてる人はなんらルール違反をしていない上に、チケット代に上乗せして映画館の売り上げに貢献しているんですよ。映画館においてコンセッションスタンドの売り上げは間違いなく重要な収入源です。そんなある種映画館を支えてくれている人に対して、多少の咀嚼音などでいちいち文句を言う人の気持ちが分かりません。

こういう場合、私は「お前よりお金を払ってるんだ理論」はある種の正論になりうると思います。

ただ、エンドロールスマホ問題は性質が違います。そもそも映画館のルール・マナー違反をしている時点で論外ですし、自分が1800円払ってるんだからと好き勝手振る舞うことで、周りに仮に10人座っていたとしたら、10人分つまり18000円分の権利を侵害しているわけですよ。

日本国憲法には「公共の福祉」なんて言葉がありますが、まさにそのことですよ。1人の自由のために、その周りに座っている10人が損をするなんてことはありえません。1人が我慢しなければならないんですよ。

なんで映画ファンはエンドロールにこだわるの?

「エンドロールまでが映画」という言葉は映画ファンの間では、「帰るまでが遠足」という言葉に匹敵するほどに当たり前のことだと思います。

僕が考えるエンドロールを見る意味を3つ挙げておきましょう。

①作品を作ってくれたスタッフ・キャストに敬意を表する時間であること

②自分の知ってる名前がないかと、流れてくるクレジットに目を凝らして、見つけたらちょっとうれしくなる時間であること

③エンドロールまで演出が及んでいる作品があること・余韻を楽しむ時間であること

僕が個人的に思う「エンドロールまでが映画」の理由は主にこの3つです。1つ目と2つ目はもうその通りです。それ以上の意味はございません。そして3つ目は特に映画ファンにとっては大切なんですよ。

最近見た映画で言わせていただくならば、「沈黙/サイレンス」のエンドロールはまさしく映画の演出の一部でした。この点を詳しく解説し始めると長くなるので、やめておきますが、エンドロールにまで監督の意図が反映されている作品は数多く存在します。

そうでなくともエンドロールの時間は映画ファンにとっては映画の余韻を味わいたい時間なんですよ。いろいろと映画の内容に思いを巡らせる大事な時間なわけですよ。エンドロールの余韻を味わうところまでが「映画体験」なのですから。

ただ、この映画ファンの価値観を押しつけたいわけじゃないということは繰り返しておきます。

僕が言いたいのは、こういう気持ちの人も映画館には大勢いるんだよってことを知ってほしいんです。この価値観に迎合してくれなくていいんです。ただ、映画ファンの人たちの価値観も尊重していただきたいんです。

スマホは別にスクリーンから出ても見れます。でもエンドロールは映画館の中でしか、スクリーンの中でしか見れないんです。じゃあどっちが優先されるべきかは自明ではないですか?

まとめ

何度も繰り返しましたが、ここで書いてきたのはあくまで映画ファンである僕の価値観です。だから、僕の価値観や考え方に迎合してください!!なんて言っているわけではありません。

ただ、エンドロールに入った瞬間にスマホを弄り始める人に、こういう気持ちでエンドロールを見ている人がいるんだってことを知っていただきたいんですね。

エンドロールに入れば、映画が終わりだ!と言うのであれば、それを否定するつもりは全くありません。でもそんなあなたにはスクリーンの外に出るという選択肢があるんです。だからどうしても4~5分間スマホを弄りたくて我慢できないのであれば、そっとスクリーンの外に出てください。

繰り返しになりますが、みんなで幸せになりましょうよ!!

まあこんな小規模なブログに書いたところで、効果があるか?と言われたら疑問符が付きますし、この手の映画ブログを読む人はおそらくマナーを守って映画を鑑賞されている方がほとんどだと思います。

でも1人でもこの内容を読んで、自分の行動を見つめ直すきっかけになる人がいれば、幸いと思いまして、記事にしました。

今回も読んでくださった方ありがとうございました。

11件のコメント

ブログ、拝見しました。おっしゃる通りだと思います。[ワイ・スピ アイス・ブレイク]は来週公開ですから、きっと試写会でのご鑑賞だったのだと考えます。となると、お金払ってない?…それとも有料試写会だったのかも知れませんね。

岩立さんコメントありがとうございます。
ワイルドスピードは有料の先行上映会で鑑賞しました。これに関しては前方の席まで全席完売だったのもマナー意識の低下の要因だったと思います。
個人的にこの日本最速上映という特別な場でこのようなマナーの低い人が多かったことがすごくつらいなあと思いました。人気シリーズとはいえ、わざわざ最速上映をチケット争奪戦を制してまで見に来たような熱心なファンの人たちの中にさえ、上映中にスマホを弄ってはいけないというルールを守れない人がいることにちょっとがっかりしました。
みんなが気持ちよく鑑賞できるよう、少しずつでもマナーの意識が広まっていけば良いなあと思います。

いつも楽しく読ませてもらっています。最近の美女と野獣の記事もとても面白かったです。
私は映画館でアルバイトをさせていただいています。エンドロールも映画の一部ですので、外の音が中に響かないよう完全に映画が終わるまで番館の扉は開きません。しかし、映画館のスタッフができるのはこんなこと程度です。スマホの操作や上映中のおしゃべりに関しては、他のお客様から苦情が入らない限り動けません。
上映前の簡単なマナー映像なんて誰も観てないですよね。なんかもっといい方法でマナーが知り渡ればなーと思います。
特に映画中はダメってわかるけどエンドロールはOKって感じている人がすごく多そうです。
すいません。ただ共感しましたっていう感想になりました。
ぜひ映画館にクレームをつけてください。そうすれば次第に映画館が対応を変えてくれるんじゃないかなと期待しています。

豆さんコメントありがとうございます。
実は自分も少し前まで映画館でアルバイトしておりましたので、非常に共感でございます。自分はコンセッションスタンドがメインだったので、そういったご意見を直に聞くことはあまりありませんでしたが、フロアスタッフの人たちからそういったご意見がしばしば寄せられることは聞いてました。従業員もできるだけスクリーン内を見回って持ち込み等の鑑賞マナーに気を配っていましたが、やはり限界がありますよね。僕自身も映画館にしばしば意見は言うようにしてましたが、映画館スタッフをする中で諦めの気持ちの方が大きくなって、あまりそういったことはしなくなってしまいました。
やっぱり鑑賞マナーというよりも、ルールや規則としてもっと強く打ち出していく必要がありますね…。

こんにちは。
ブログ拝見しました。
ナガさんが書かれた「エンドロールまでが映画だと思う理由①〜③」、私も同じです。
悲しいことですが、最近マナーの悪い方が増えてしまった気がします。
以前、本編が始まってもまだスマホをいじっている方がいたのをよく覚えています。
また試写会の方がマナーの悪い方が多いかなと思います。(もちろんお金を払って観たときもマナーの悪い方はいますが…)
おしゃべりをやめない人、大声で話す人、スマホをいじくるのをやめない人等たくさんいました。
もっとみんなが気持ちよく映画を楽しめるようになればいいのになと思います。
長文失礼いたしました。

ナガさま
 わざわざのご回答、恐縮です。やはり、有料試写会でしたか…。
 マナー向上は難しいでしょうね。
 例えば、おしゃべりを止めない方にとっては、映画館での鑑賞はディズニーランドに行った時くらいの日常ではない特別な行事みたいなものであり、ハイテンション状態なのかも知れません。きっとワクワクして楽しくて仕方ないのです。
 逆にエンドロールでケータイ見る方にとっては、エンドロールで既にテンションが低くなり、日常に帰化している状態なのかも知れませんね。そういう意味では、観た映画が面白く感じられなかった事の証しかも。観た映画が自分にとって良いものだったらエンドロールで日常には戻れない、もっと引きずるはずですから…。
 兎に角、映画館という場所での鑑賞は、良くも悪くも自分には理解出来ない者との共同作業みたいなものですから仕方がないと諦めてますが、出来る事ならそれを協同作業に出来ればなぁ~とは思います。
 長々と済みません。
 これからもナガさまのブログ、楽しみにしています。

初めまして、こんにちは。
私はエンドロールが始まると同時に、スクリーンの前を通って出て行く人たちも理解できません。
エンドロールで余韻に浸りたいというのもありますが、主題歌や劇中歌の情報を見たい場合も少なくありません。
しかし人が横切る事で、見られない事もあります。
またエンドロール後に後日談的なエピソードがある場合もあり、そういったものを観るのを邪魔されるのも、非常に腹立たしく思っています。

匿名希望さんコメントありがとうございます。
お急ぎの事情がある方もいらっしゃるでしょうし、エンドロール始まって、そっと出て行ってくれる方に関しては個人的には問題ないと思います。
ただ、エンドロールを見もしないのに、スクリーンにとどまってスマホを弄る人が一番意味が分からないなあと感じている次第です。

ナガさま はじめまして。
エンドロールが始まると、途端にスマホをチェックする人が増えます。ものすごく腹が立ちます。
ナガさんがおっしゃる通り、出ていけばいいじゃん!と思います。
流れているエンドロールより、当人にとって大事なスマホの画面を、劇場を出てから落ち着いて見たらいいじゃん!と。
腹だたしすぎて、ナガさんの様にしっかりした文章が書けないので、代弁していただいた様で溜飲が下がりました。
ありがとうございます。

ヘザさんコメントありがとうございます!
まさしくそうなんですよ…。
なぜ、暗い劇場に残って目を痛めてまで、スマホを弄るのか…。
全く理解に苦しみます!笑

エンドロールは気分や満足度によって見たり見なかったりなのですが、一度だけエンドロール中にスマホを開いた記憶があります。
その時は個人的にイマイチな映画の時でした。ただ、中途半端に感じさせる幕切れで、ひょっとしたら最後におまけシーンがあるかもと思い、「〇〇 エンドロール後」で調べてました。
結果的にそんなシーンもなく、早々に席を立ったのですが。
このようなスタンスなので、当然マナーについて論じる資格もないですが、私はエンドロールを堪能している時でも、周りの方の振る舞いはあまり気になりません。映画に対する向き合い方は人それぞれなので、本気で映画を趣味としている方こそ、ライト層の悪気ない所作はある程度大目に見てあげるべきかなと。
それが将来の同志を増やし、長期的には業界を活気づけることに繋がると思います。ライト層のマナーや向き合い方に対する要求が強すぎる業界は、先細りになってしまうのが世の常ですので。