目次
イントロ
みなさんこんにちは。ナガと申します。
いよいよテレビアニメ「リトルウィッチアカデミア」がいよいよ2クール目に突入しましたね。
ついに物語の本筋が動き出したという印象の第14話でしたが、それに伴いOP曲が新しくなりました!!
第2クールの新OP曲は第1クールから引き続きYURiKAさんが担当されていますね。曲名は「MIND CONDUCTOR」です。「MIND」は心、「CONDUCTOR」は指揮者という意味ですね。
「リトルウィッチアカデミア」ではアッコの「信じる心が、あたしの魔法!」というセリフが印象的でした。自分が自分の心の指揮者になることが、自分の夢を叶えるために、自分がヒーローになるために必要であるという意味合いが込められているように感じました。
また、第1クールのOPの「Shiny Ray」の世界が広がっていくような雄大なメロディとは打って変わって、疾走感あふれる、いよいよ物語が動き出すんだという予感を感じさせるものとなっています。
「リトルウィッチアカデミア」の着地点をOP映像から考察
さて、今回の記事のメインはですね、そんな第2クールの新OP映像を元に「リトルウィッチアカデミア」という作品の着地点を見つけていきたいという風に考えております。
ちなみにですが、第1クールのOP・ED解説も以前に書いているので良かったらご覧ください。
参考:【考察】「リトルウィッチアカデミア」OP・EDがすごい!皆さんは気づきましたか?
シャリオに背を向けるアッコ
まず最初に取り上げたいのが、Aメロスタートの部分の映像ですね。まずは空の彼方へと飛んでいくシャリオが印象的に映し出されます。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
そして、続くシーンではそんな遥か彼方へと飛んで行ってしまうシャリオを見つめるアッコが映し出されますね。
ここまでは1クール目のOP映像と同じような流れです。アッコの夢であり、あこがれの対象としてのシャリオが描かれています。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
しかし、一転、ここからが第1クールのOP映像とは異なります。
アッコはシャリオを追いかけていくのではなく、地面を踏みしめ、シャイニィロッドを握りしめて、シャリオが飛んで行った方角に背をむけます。するとそこには、並び立つロッテとスーシィがいます。
この一連のシークエンスはいわば、本作「リトルウィッチアカデミア」が1クールにわたって描いてきたことの結晶でもあるんですね。
ただがむしゃらにシャリオになりたいという夢を持ち続けてきたアッコがルーナノヴァで仲間に出会い、アーシュラ先生に出会い、困難に直面しながらも見つけてきた一つの答えなんです。
自分はシャリオになるのではなく、自分にしかできないやり方で、自分にしかできない魔法で誰かを楽しませたいというアッコの強い決心が、強く表れた部分だと思います。
キルラキルじゃん!!
そして、続くシーンですが、完全に「キルラキル」じゃないですか!!TRIGGERファンには嬉しいオマージュですね。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
ただ、「キルラキル」に似ているんですが、全く同じかと言われたら決してそうではないんですよ。「キルラキル」ってモブ生徒は基本的に判子絵で、個性がなかったんですが、「リトルウィッチアカデミア」の第2クールOP映像では、整列している生徒は全員きちんと個性をもったキャラクターとして描かれています。
この点は割と重要ではないでしょうか?なぜならこの映像部分の歌詞が「私たちは誰だってヒーローになれる」だからです。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
確かにその目立つ位置に立っているのは、アッコたちとダイアナたちです。しかし、整列しているキャラクターたち全員も誰だってヒーローになれるんだという意味合いが込められているように感じました。
ここはある意味本作における主題が込められたTRIGGERセルフオマージュ演出だったように思います。
シャリオとクロワ、アッコとダイアナ
続くシーンではアッコとダイアナが中央に向かって歩み寄っていき、そして交わります。このシーンは要注目ですよね。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
そして、交わろうとしたその刹那、一瞬シャリオとクロワの姿がよぎります。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
今までの本編でも、アッコとダイアナは常に対照的なキャラクターとして描かれてきました。そして第14話を見る限り、シャリオとクロワは学生時代、同じような関係性だったのではないでしょうか?
魔法で人を楽しませたいという一心のシャリオと魔法の現代化に専心するクロワは実に対照的な考え方の持ち主です。
そして次のシーンが今回の新OPの最重要シーンともいえる部分です。まずは交錯したシャリオとクロワの手が映し出されます。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
その手は握ることなくすれ違ってしまいました。
第14話でのクロワを一目見たシャリオ(アーシュラ先生)の反応を見ても分かる通り、この2人は学生時代、結局手を取り合う事ができないまま決別してしまったのでしょう。そして第14話ではクロワは何らかの野望を抱いて、ルーナノヴァに教師として戻ってきました。
しかし、次のシーンで映し出されるアッコとダイアナの手は大きく異なります。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
アッコとダイアナはがっちりとお互いの手を握り合います。決別してしまったシャリオとクロワとは対照的ですよね。第14話時点では、アッコとダイアナはまだお互いを認め合えていない状態ですが、第1クールを通して少しづつお互いを認め合う描写が描かれていました。
第2クールで大きな困難に直面した時、ようやくアッコとダイアナが手を取り合う姿が今から目に浮かびますね。また、このシーンは長い時を超えて、シャリオとクロワが手を取り合うことをも暗示しているように思いました。
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ウッドワードと虚ろなシャリオ&クロワ
さていよいよOP映像も終盤にさしかかりました。ここで第2クールのキーキャラクターになって来るであろうウッドワードが映し出されます。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
ウッドワードが敵なのか味方なのかという部分は未だはっきりしていませんよね。彼女は伝説のナインウィッチの中でただ一人存命している魔女で、アーシュラ先生に7つの言の葉を集めろと指示していますよね。ただ、このことが依然として何を意味するのかははっきりしていません。
ただ、今までのTRIGGERスタッフ陣の製作した「天元突破グレンラガン」(ガイナックス時代のスタッフが関係)や「キルラキル」なんかの傾向から考えると、ウッドワードないし7つの言の葉に関連した敵が今作最大の敵となる可能性が非常に高いですよね。
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
虚ろなアーシュラ先生の表情は、自分がウッドワードに手を貸してしまい、何らかの災厄を招いてしまうという展開を想起させてくれます。
最後は大団円で
©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」OP映像より引用
OP映像のラストシーンは文字通りキャラクター大集合ですよね。先ほどのシーンでは決別してしまったシャリオ(アーシュラ先生)とクロワが並び立っている点も印象的です。
この点から考えてもやはり「リトルウィッチアカデミア」は「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」のプロットに近い展開をするのではないかと思います。
第2クール前半部分では、クロワが脅威として立ちはだかり、そして後半部分で最大の敵が登場してアッコとダイアナ、シャリオとクロワが手を取り合って立ち向かうという展開が今までの傾向からすると最も可能性が高いのかなあと思います。
「天元突破グレンラガン」では前半で敵キャラクターだったヴィラルやロージェノムが後半では主人公たちの仲間となって、巨大な敵に立ち向かう展開でした。「キルラキル」でも前半で主人公の敵対勢力だった鬼龍院皐月や四天王が、終盤では流子の味方として登場しました。
まとめ
今回は「リトルウィッチアカデミア」の第2クールの新OP映像から今後の展開をいろいろと想像してみました。
展開ももちろんですが、違う在り方で魔法の未来を考えているシャリオとクロワの考え方の違いにどう決着をつけるのかという点も見どころですよね。「魔法の未来」を考えるという点は、そのまま現代を生きる我々への強いメッセージ性を秘めたポイントでもありますからここをしっかりと描き切ってほしいですね。
まだまだ第2クールは始まったばかりで、これから怒涛の展開が待っているのだと思うとわくわくしますよね。最後まで目が離せません。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
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