【おすすめ】ヴィムヴェンダース映画のススメ:イメージの魔法に酔いしれよう!!

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はですね、私が最も敬愛する映画監督ヴィムヴェンダースの映画作品について語っていきたいと思います。 ヴェンダースの映画作品についての論文を書いてしまうくらいには彼の作品が好きな私ですが、この記事では彼の作品をあまり見たことが無い方に向けて作品のおすすめ記事を書いていこうと思います。

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良かったら最後までお付き合いください。

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ヴィムヴェンダースのススメ:初級編

「パリ、テキサス」

映像から溢れだすイメージの連続!!これぞヴェンダースの世界!!

ヴィムヴェンダース映画の中でも最も知名度が高い作品だと思います。1984年に公開されるとその年の映画界を激震させるほどの革命的な映画となりました。その年のカンヌ国際映画祭で最優秀賞を受賞するなど名実ともに映画史に残る傑作の1つです。

家族も何もかもを捨てて、テキサスの荒野を放浪する1人の男。演じたのはハリー・ディーン・スタントン。彼が探し求めているのはかつて自分の両親が愛を交わしたという「パリ」の土地。弟との再会。息子との再会。そして最愛の妻との再会。これは1人の男の再生の物語。

ヴィムヴェンダースの作品で何を見るか迷ったらまずはこれを見てください。彼の映画の特徴が如実に反映された作品でありながら、プロットそのものも良く出来ていて、見やすい作りになっています。映像で語る映画を主戦場としている監督ですので、かなり人を選ぶ作品です。そんな中で、やはりこの「パリ、テキサス」は彼の作家性と普遍的な魅力を兼ね備えた稀有な作品だと思います。

またこの「パリ、テキサス」という作品は入門編としてもおすすめなのですが、彼の作品をある程度見てから改めて見返してみると、その映像の凄さに気がつかされる作品でもあります。

ぜひとも見ていただきたい1本ですね。

参考:【ネタバレ解説】『パリ、テキサス』という映画は一体どこが素晴らしいのか?

「ベルリン、天使の詩」

”都市”を映した作品は数多くあれど、この映画に及ぶものは無いだろう。

1987年に公開された「ベルリン、天使の詩」は彼の最高傑作との呼び声も高く、ヨーロッパの数々の映画賞を席巻しました。「パリ、テキサス」と並んで最も認知度の高いヴェンダース映画の1つでしょう。

ベルリンの壁がそびえたつ冷戦自体のドイツ。そんな人間たちの世界を空から見下ろすのは天使たち。天使たちは永遠の命を持ち、長い間人間たちの愚かな歴史を見守っている。そんな中で1人の天使が人間になりたいと切望する。愚かさを受け入れ、愛を欲した1人の天使の物語が、当時のベルリンの鮮明な映像と共に語られる。

ヴェンダース映画の中で最も一般的に高い評価を獲得しているのがこの「ベルリン、天使の詩」でしょう。プロットだけでなくカメラワーク、演出などあらゆる映画的要素が完璧とも言える作品は珍しいです。特にカメラワークは秀逸ですので、ぜひ意識して見ていただきたいです。

また映画は記録であると考えるヴェンダースの作家性が如実に反映された作品でもあります。本作をニコラス・ケイジ主演でハリウッドリメイクした「シティオブエンジェル」という作品がありますのでこの作品と見比べてみれば、ヴェンダースの映画の特徴が明確になると思います。

加えてこの映画の続編的位置づけとなる「時の翼にのって」と比較することでこの映画がベルリンという都市の記録映画として如何に価値のあるものかが分かっていただけると思います。

ぜひぜひ合わせてご覧ください。

「ミリオンダラーホテル」

瞬きを止めろ。冒頭のロングショットに映画の全てが詰まっている。

ここまで挙げてきた2作品と比べるとヴェンダースらしさは弱まり、さらに作品としての知名度も格段に落ちます。評価もやはり前述の2作品と比べるとかなり劣ります。

ロサンゼルスのダウンタウン。小さなホテル。その屋上から一人の男が助走をつけて飛び降りる。スローモーションでかつロングショットで切り取られたその一連の映像は一瞬で観客を虜にしてしまう。そこから時を遡り、ノワール、ラブストーリー的なプロットが展開され、最後にあの印象的な冒頭の映像へと収束していく。群像劇の傑作と言えよう。

やはり印象的なのが冒頭の男が飛び降りるまでの一連のロングショットです。私はこの映像を見た瞬間にあまりの衝撃に息が詰まりました。ボロボロのホテルの屋上。安っぽいネオンの輝き。弱弱しい男の姿。突然走り出し、空へ舞うその刹那。映画史上最も美しい映像だったかもしれません。

さらにその後の群像劇が冒頭の映像に物語性を付与していくという構成は非常にヴェンダースらしいと言えます。

ぜひとも見ていただきたい1本です。

☆ヴェンダース豆知識:元々は画家志望だった?

 それは線路の見える無人の風景を撮ったものでした。カメラは線路のすぐ近くにセットしておりました。列車がいつ来るかは分かっていましたので、列車到着の二分前にカメラを回し始めました。そして、すべてはこの映画の他のカットと全く同様に進行していくように思えました。つまり、無人の風景として。しかし、二分後に突然、誰かが右から走って来てカメラの二、三メートル向こうを通り過ぎ、線路を跳び越え、画面を横切って消えていったのです。そして彼がフレームを離れようとするその瞬間、右手から列車が猛烈な勢いで走って来たのです。これは、直前に走りこんできた男よりももっと見る者を驚かせました。この些細な「アクション」、つまり一人の男が列車の通過直前に線路を横切ったということから、全く唐突にひとつの「物語」が始まったのです。
(ヴィム・ヴェンダース「映像<イメージ>の論理」より引用)

ヴィム・ヴェンダースは元々画家でした。しかし、彼は画家であることに限界を感じ、そして映画監督となりました。なぜ画家から映画監督に転向しようとしたのかという点について、彼はコロッキウムでの講演で述べています。

絵画にも、そしてまた描くという行為にも、何かが欠けていたのです。一つの絵から別の絵へと移る間に何かが欠けていたのです。それと同様に、個々の絵の中にも何かが欠けていました。そこに欠けているのは生だと言ってしまえば、それはあまりにも単純すぎるでしょう。むしろ私が思ったのは、時間というものの概念、時のイメージが欠けているのではないか、ということでした。

彼は事物の記録という点を非常に重視していました。その点を考えた時に、彼が画家という職業に限界を感じたのは当然とも言えます。絵画には事物の連続性を表現することはできません。そのため、時間の流れ、時の移ろいを表現することは叶わないのです。彼は、時間のイメージを探し求めるところに「物語」を見出したのです。

ヴィムヴェンダースのススメ:中級編

初級編で紹介した作品を鑑賞し、少しずつヴェンダース映画の魅力に気がつき始めた方々に彼の特色が色濃く反映された作品達を紹介していきましょう。

「都会のアリス」

1人の少女との出会い。それは心を癒す旅の始まり。

ヴィムヴェンダースと言えばやっぱりロードムービーなんです。彼は「ロードムービーの王様」の異名を持つ映画監督ですからね。その中でも高い評価を獲得しているのが彼のロードムービー初期三部作と呼ばれる作品群です。「都会のアリス」はその内の1本になります。

アメリカを放浪する1人のドイツ人作家の男。そんな男が空港で1人の少女と出会う。男はそんな少女をアムステルダムにいる母の下に届けることとなる。ひょんなことから始まる男と少女のふしぎな旅。社会に打ちひしがれ、絶望の底にいた男は少女とのかかわりの中で再び人生に喜びを見出し始める・・・。

今や世界各地で大人と子供の関わりを軸に据えた映画が作られていますが、この作品はその源流と言ってもよいでしょう。とにかく2人の関係を生き生きと描き、子供の無邪気さや純真さを強調し、その様子に感化され、次第に柔らかくなっていく男の表情を印象的に切り取っています。

旅は何かを大きく変えるわけではない。しかし、旅の前と後には少しの変化がある。少女との出会いを通して、下を向いた男が再び前を向いて歩き始める。まさにロードムービーのお手本とも言える作品です。

「アメリカの友人」

言葉では表現できない。映像だから形になった”友情”とは?

青年時代よりアメリカに強い憧れを抱いてきたヴェンダース。そんな彼がハリウッド映画を意識して作ったというのがこの作品です。当時アメリカで流行していたハードボイルドもののプロットを流用しつつ不思議な友情関係を鮮烈に描き出した意欲作です。

友情とは何だろうか。アメリカからやって来た男はドイツで偽物の画を買い付け、ヨーロッパを行脚する。そんな男が余命僅かな額縁職人と出会う。ひょんなことから始まった二人の関係は少しずつ繋がりを強めていく。盗み。殺人。偽証。秘密の共有が友情をはぐくんでいく。ラストシーンで可視化された”友情”の刹那に涙が止まらない。

ヴェンダースらしくないと言えばらしくない映画なのですが、彼のパーソナルな部分が色濃く反映された作品であり、同時にロードムービー的側面もあります。

ヴェンダース作品をある程度見たあなたにぜひとも見ていただきたい1本です。

「まわり道」

旅路の果てに見つけた答えは・・・己の過ちだった。

ゲーテの「ヴィルヘルムマイスターの修業時代」を元にして作られた本作。その原題の意味は「間違った運動」です。

作家志望だが何も書けず、自分は何者にもなれないのではないかと焦る1人の少年。彼は自分探しの旅に出ることとなる。様々な人との出会い。それと同じ数だけの死を目撃する少年。少年の夢への「まわり道」は次第に道なき道へと逸れていく。そして彼は旅路の果てに気づく。己の「間違った運動」に。

ヴェンダースの初期ロードムービー三部作の内の1つでファンの間では非常に人気の高い1作です。この映画の魅力は何といっても旅とそれに伴う人との出会いです。何者にもなれない少年が出会うのはこれまたどうしようもない人ばかり。ジムジャームッシュ監督の「パーマネントバケーション」を想起させます。

そしてその結末に待ち受けるのは、1つの気づき。自らの過ちへの気づき。旅が人を少しだけ変化させる。まさにロードムービーの教科書的作品だ。

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☆ヴェンダース豆知識:ドキュメンタリー映画の特異性

ヴィムヴェンダース監督は数多くのドキュメンタリー映画を手掛けています。

これは彼が「記録映画」という映画の側面にこだわりをもっていることにも起因します。

最も有名なのが「ブエナビスタソシアルクラブ」でしょうか。音楽ドキュメンタリーの最高峰と言っても過言ではないでしょう。

そして近年彼はドキュメンタリー映画を多く手掛けるようになりました。それは彼が追い求める「イメージ」の在り方の模索だと思われます。

ドイツの振付師ピナ・バウシュのドキュメンタリー映画では、ひたすらに彼女が振りつけたダンスの映像を映し出しました。一般的なドキュメンタリー映画はと言うと、人物や史実にフォーカスしますが、ヴェンダースはその人が作り出した作品にフォーカスします。

分かりやすいのが「セバスチャンサルガド」ですね。写真家のドキュメンタリーなのですが、その人の人生というよりもひたすらに彼の作り出した作品にフォーカスし、そこに隠されたイメージの神秘に迫ろうと試みました。

この作品がアカデミー賞のドキュメンタリー映画部門にノミネートされた年に、同じく写真家のヴィヴィアンマイヤーのドキュメンタリー映画がノミネートされました。この2作品を比べてみると、彼のドキュメンタリー映画の特異性が一層際立ちます。

あくなき「イメージ」の追求が彼のドキュメンタリー映画に対する姿勢に如実に表れている点は注目したいですね。

ヴィムヴェンダースのススメ:上級編

ここまで紹介した作品をすでに鑑賞し、もうヴェンダースの虜だというそこのあなたにおすすめしたいヴェンダースらしさの塊のような映画たちを紹介していきます。

「さすらい」

ロードムービーの原点にして頂点。

ヴェンダースのロードムービー初期三部作の1作にして、最高傑作との呼び声も高い1作。淡々とした映像の連続が見る人を選ぶ作品ですが、これこそがヴェンダースの映画。彼がなぜ映画を撮るのか?彼がどんな映画を撮ろうとしているのか?その答えがここにあります。

フィルムを地方の映画観へ運ぶ1人の男。その道中に川に車が突っ込んでいく様を目撃する。その車から出てきた男をワゴンに乗せ、2人は不思議な旅を始める。何気ない旅。何気ない日常。何気ない会話。全てが奇跡のような一瞬。その連続こそが映画なのだと語るヴェンダースの真骨頂とも言える映画である。

ヴェンダース映画を知らない人が見ると、なんだこの眠たい映画はと批判するでしょう。それくらいに淡々とした旅のモノローグが綴られます。しかし、そんなありふれた映像の全てが不思議な魅力を放っています。

ヴェンダース監督はこの映画を撮るに当たって脚本を書かなかったと言います。撮影をする中で徐々に物語を見出していき、そして着地させたのです。そのため一見間延び感のある映像の連続にも見えます。しかし終盤、その全ての映像が1つの物語に、映画に集約されていく様を見届けると、ヴェンダース監督の本当の魅力に気づけるはずです。

ヴェンダース監督の作品が好きな方に見て欲しい映画です。

「アランフエスの麗しき日々」

映画の1つの完成形。ヴェンダースが到達したイメージの境地へ。

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この映画はおそらく多くの人がつまらないとバッサリ切り捨ててしまうような映画です。

というのもこの映画はヴェンダースとペーターハントケのコンテクストを理解していないと本質が見えづらいのです。

陽光差し込むバルコニー。1組の男女。年月を経て、何度も語られる2人のダイアローグ。

映画のほとんどが男女の会話で構成される本作は、イメージの映画を追求し続けたヴェンダースの1つの到達点です。会話の様子を映像に収めるだけで、それが観客に無限のイメージを与える。俳優の表情。声のトーン。美しい庭の風景。甘美で美しいダイアローグ。それらが1つの映像の中で奇跡的な融合を果たし、映画として完成しています。

さらにこの映画は「ゴールキーパーの不安」来の付き合いであるペーターハントケにヴェンダースが捧げた映画でもあります。ラストシーンに映し出されるジュークボックスと絵画。これは2人を関係性を理解しなければ読み解けない映画言語だと思います。

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☆ヴェンダース豆知識:「ハメット」の失敗が生んだ「パリ、テキサス」

ヴェンダースは、1977年にフランシス・フォード・コッポラからアメリカでダシール・ハメットの映画を撮らないかという申し出を受けます。ハメットがヴェンダースの大好きな作家であったということもあり、彼はこの申し出を受け入れました。

しかし、この映画『ハメット』の製作はヴァンダースの思い通りに進む事はありませんでした。ドイツ人俳優や撮影監督の起用は認められず、白黒映画にしたいという思惑は叶うはずもなく、さらに主演俳優に関しても出資元の意向に沿わざるを得なくなります。加えて、コッポラは脚本が気に入らないということで、ヴェンダースの意向を無視して脚本家を交代させてしまいました。

ヴェンダースは、『アメリカの友人』という作品において、独自のやり方で極めてハリウッド的な映画を作り上げて見せました。しかし、彼はこの映画『ハメット』の製作の過程で、あの作品がむしろハリウッド的な映画からはかけ離れていることを悟ったのです。ハリウッドで映画においてまず何よりも優先されるのは、脚本でした。彼は予算を得るために仮の脚本を撮影前に書きあげて、実際の脚本は撮影を始めてから順次書き進めていくという手法を取っていましたが、そのような手法はハリウッドでは無論受け入れられるはずもなく、常に出資者の利益が第1に考えられていました。彼はシステマチックなハリウッドの映画界には馴染めなかったのです。

彼のそんなハリウッドでの『ハメット』製作に関わる苦い経験が1982年に公開になった『ことの次第』という映画に反映されています。

芸術主義の追求と予算の枯渇に悩まされる映画監督やそのスタッフたちの姿を描き出した本作は、まさしくアメリカで苦しんだヴェンダース自身の投影です。

しかし、この『ことの次第』の後半部分は当時アメリカで最盛期を迎えていたフィルムノワール色が色濃く感じられます。大きな苦しみと失望を感じながらも、それでもアメリカ映画への憧れを捨てきらない彼の思いが垣間見えているのです。結果的に『ハメット』は批評的にも、興行的にも大失敗に終わってしまいます。彼はハリウッドに敗北したのでした。

その2年後にヴェンダースは『パリ、テキサス』という傑作を世に送り出し、ハリウッドに対して会心の復讐を果たすことになります。今作は西ドイツ、フランス、イギリスの共作になりましたが、ヴェンダースの手法が全面的に受け入れられました。後半部の脚本が決まっていないまま撮影がすすめられましたが、徐々に作り上げられていきます。

予算の問題には本作でも直面しましたが、それも何とか切り抜けました。そしてこの映画『パリ、テキサス』はその年のカンヌ国際映画祭のパルムドール賞を獲得することとなります。

その後も数々の映画賞を受賞し、1984年を代表する映画の1本になったことは間違いありません。そして興行的にも成功し、アメリカでも公開される運びとなりました。アメリカでも本作は絶賛の嵐を巻き起こします。

一方で、批判的な意見ももちろん浮上することとなります。「外国人に本当のアメリカが表現できるはずがない」という心無い批判が飛び交いました。しかし、これはまさしくヴェンダースのハリウッドに対する復讐が達成されたことを明確にしています。

映画『パリ、テキサス』に見られるロードムービー描写、男性映画的側面、カントリー映画・ウェスタン映画的要素の数々は、その後のハリウッド映画に間違いなく大きな影響を与えているからです。

1989年の映画的事件と言える『レインマン』は、特に登場人物の配置、キャラクター、物語の展開において、かなりの部分が『パリ、テキサス』のリメイクであるように思われます。そればかりか、このアメリカ製「ハリウッド映画」の車での移動場面の多くは『パリ、テキサス』のコピーですらあるように見うけられるのです。

アメリカ内外で高い評価を獲得した『レインマン』に多くの『パリ、テキサス』要素が認められる以上、ヴァンダースがこの上なく深い視座からアメリカを捉え、その本質に迫ったことは言うまでもないでしょう。

ヴィム・ヴェンダースはハリウッドに接近を試み、一時は大きな敗北を味わったものの、独自のやり方を貫く中で、ハリウッド映画よりも極めて「ハリウッド的」な映画を作り上げることに成功し、数年越しに復讐を果たして見せたのです。そして今や彼のロードムービーは、あらゆるロードムービーに影響を与えています。

ヴィムヴェンダースのススメ:番外編

ここからは知る人ぞ知るヴェンダースのあまり知られていない映画たちを紹介していきます。

「東京画」

小津安二郎とヴィムヴェンダース、二人の共通項とは?

ヴェンダースが大きな影響を受けた日本の映画監督小津安二郎。この作品ではそんなヴェンダースが日本にやって来て、小津の墓を訪問したり、「東京物語」のキャストらにインタビューをする様子が映し出されます。

また彼が来日した当時の1983年の日本の映像が映し出され、「東京物語」が撮影された50年代の日本との対比が際立ちます。

ヴェンダースが小津安二郎に敬意を示したドキュメンタリー映画でありながら、東京という都市を記録した映画としても秀逸な1本だ。

「夢の涯てまでも」

ヴェンダースが追い求めた「見ること」の夢とは?

盲目の人に映像を見せられる装置があったら・・・?そんな幻想に取りつかれた男と彼に寄り添う女との物語を描き出したヴェんアース作品としては珍しいSF作品です。

未だにDVD化されていないので、この作品を見ること自体が困難になってしまったのですが、ヴェンダースの思想が最もプロットに色濃く反映された映画だと思います。

ヴェンダースについてもっと深く知りたいという方におすすめの1本です。

おわりに

いかがだったでしょうか?

ドイツ映画自体が日本で馴染みがあまりないので、ヴェンダースの映画となるともっと知名度が低くなってしまうと思います。

しかし、40年以上も映画を撮り続け、今なお現役で新作を世に送り出し続けている映画監督です。

「淡々とした映像の連続が、後天的に物語性を付与する」

これこそが彼の映画に対する視点なのですが、これがために見る人を選ぶという側面もあります。ですのでまずは、比較的見やすい部類に入る今回初級編で紹介した3作品から入ってみると良いと思います。

気に入った方はどんどんと他の作品もチェックしてみてください。ヴェンダース監督を知れば知るほど、その魅力に惹きこまれていくことでしょう。

今回も読んでくださった方ありがとうございました。

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