『名器の子 Pussy with You』感想:主人公がただの無能な違法デリ〇〇マネージャーなんだが?

みなさんこんにちは。ナガと申します。

ナガ
ついに!ついに!当ブログ管理人が待ち望んだあの新作のパロディセクシービデオが登場ですよ!

当ブログでは、パロディビデオの記事をこれまでもいくつか書いてきました。

『カメラを止めるな!』のパロディである『中〇〇を止めるな!』なんかは個人的には傑作だと思っていて、映画界の物語であるオリジナル版を見事にパロディビデオの世界の物語に落とし込んでいました。

一方で、『シンゴジラ』のパロディである『チンコジラ』はオリジナル版の画面構図やセリフを徹底的に踏襲した作品に仕上がっており、こちらも非常に楽しめました。

ただパロディセクシービデオの憎いところは、何と言っても「全く抜けない」ことだと思っています(笑)

ナガ
自分もかなり真面目に見てしまうので、正気に申し上げると「行為」パートがサブ扱いになってしまうんですよね・・・。

さて、今回は『天気の子 Weathering with You』のパロディである『名器の子 Pussy with You』についてお話していこうと思います。

当ブログ管理人はもちろんオリジナル版も楽しみにしていたんですが、それ以上にこのパロディセクシービデオの発売の方が楽しみだったんですよね(笑)

一体どんな仕上がりになっているのか、早速チェックしてみました。

 

『名器の子 Pussy with You』感想

基本的にいつも通りで、ハイライト形式で作品の場面を抽出しながらお話していくという形にしようと思います。

当ブログは基本的に「真面目な」ブログなので、あくまでも紳士として粛々と作品レビューを書いていきます。

 

キャラクターについて

まずパロディなので、基本的にキャラクター名はオリジナル版と同じものが使えません。

そういう事情もあり、キャラクター名は変更されています。

  • 帆高→よだか
  • 陽菜→美菜

漢字までははっきりと分からないのですが、このように変更になっています。

これを見た時に思ったのは、もしかして「よだか」って宮沢賢治の『よだかの星』オマージュなのかという点ですね。

『よだかの星』の冒頭では、よだかは自分の容姿が醜いことが原因で、仲間たちの住む故郷を離れます。

『名器の子』におけるよだかも、とあることがきっかけとなり故郷を捨てて、東京の街へと家出してきます。

そのきっかけと言うのが、よだかが・・・

バキバキの童貞であり、そして初体験の際に女性の前で自らのアレが勃たず、それ以来EDになってしまったというものです。

そして彼は東京に刺激を求めてやって来て、成人向け雑誌の編集者として働き始めます。

 

巫女の力について

『天気の子』における1つの重要な要素となっているのが、ヒロインの祈ることで天気を晴れにする力ですよね。

雨の降り続く東京で、天気を晴れにできる彼女の力は人々から求められ、希望の光となります。

一方で、『名器の子』におけるヒロインの美菜の力は「祈ることで男性〇を勃たせる力」なんですよね(笑)

ナガ
結構良い力じゃん!と思うんですけど、これ無限にこの力を使われ続けるという恐ろしい拷問が・・・。

よだかは長年EDに悩まされていたのですが、彼女との出会いによってそこから解き放たれます。

「今から挿れるよ!」という美菜の言葉から何と10秒で速射!!その後、彼女が祈ると、再びよだかのよだかが起き上がり、2回戦へと突入しました。

一応セクシービデオのジャンルとしては「童貞もの」と呼ばれるタイプなので、それを考えると、ジャンルと『天気の子』オマージュの設定を巧く掛け合わせていたように思います。

そして彼女はその力を使い、とあるサービスを始めます。

 

「名器、届けます」はただのデリ・・・

美菜は早速自分の力を使い、「名器、届けます」というキャッチコピーで仕事を始めます。

これは『天気の子』でヒロインの陽菜が「天気、届けます」ということで帆高と共に活動を始めたことに対するオマージュです。

それにしても「名器、届けます」ってもはやただのデリ〇〇ですよね(笑)

ただ、オリジナル版だと陽菜は未成年ですし、今回のパロディ版でも「保護者」というキーワードが出てきたので、美菜は未成年という可能性があります。

ナガ
そう考えると、よだかってただの違法な売春斡旋人のような・・・。

その点で、この描写・設定はありなのか・・・?とは思いますよね。

ナガ
いや、セクシービデオにそんなリアル追求してどうするのよ!!(笑)

しかもそんなサービスを提供するにあたって、よだかはしれっと「初回無料で・・・」とか言い始める始末ですからね。

その後、彼女は「名器の子」として活動を始めるのですが、当然依頼先で「祈り」だけで済むわけがなく、いわゆる「本番」紛いの行為を求められるようになります。

ここで、普通なら強面の巨漢の男が「そういうサービスはやってないんで」と女性を守ってくれるのが相場なんですが、よだかは思いっきりスルーという・・・。

しかも、よだかは彼女が見知らぬ男にそんなことをしている顛末を手に汗握りながら見つめているんですよ(笑)

ナガ
どういう気持ちで見てんだよ、お前は・・・。

『天気の子』では、世界を敵に回してでも、世界を壊してでも陽菜のことを守ろうという男だった帆高

しかし、パロディビデオ版のよだかは、ただの無能なデリ〇〇マネージャーに成り下がっていました・・・。

 

転調する物語

物語の中盤過ぎになると、美菜は自分の力による代償に気がつき始めます。

オリジナル版では、冨美という年配の女性が天気の巫女の逸話について語り、それを聞いた陽菜が自分の力の代償を意識するようになるという流れになっていました。

パロディビデオ版では、長年勃たなくなった老人の下に依頼で訪れた際に、その大小について彼女が聞かされるものとなっていました。

ナガ
この老人がまた面白すぎて笑いが止まらないんだよねwww

「名器の巫女かぁ。男の切なる願いを受け止めて、勃たせることができる特別な女じゃあ。昔はどの国にもどの村にもそういう存在がおったんじゃ。ありがたやありがたや・・・。」

(『名器の子』より引用)

こういう少し民俗チックな話をし始めるんですが、その間も彼のアレがギンギンなので、見ている側としては話が全く入ってこないんですよね。

ナガ
しかも、この老人とんでもなく自然な流れで「大セクハラ」をかましてくるんですよ!

「ありがたや・・・。」と拝んでいたかと思うと、突然「お嬢さんの観音様も見せて下せえ・・・。頼む。頼むよ・・・。」と下手に出ての「大セクハラ」ですよ!!(笑)

で、観音様がお見えになると、「観音様はよく撫でてお参りするだろ。なあ?」と自然な流れで、宗教的な行為のようにかこつけて手〇〇をし始めるという更なるセクハラをかまします。

それに対してよだかは確かにそうですねとうなずく様子なんです。

ナガ
世界を敵に回してでも、世界を壊してでも陽菜のことを守ろうとした帆高の爪の垢を煎じて飲ませてやりてえよ・・・。

そしてそんなセクハラじじいが明かした「名器の巫女」の秘密というのが、祈れば祈るほど自分が感じなくなっていくというものでした。

そんな悲しい話を下半身全裸でモザイクバリバリでし始めるので、肝心の設定が全く頭の中に入ってこなかったです(笑)

 

引き離される2人、そして結末へ

「名器、届けます」のサービスは結局依頼が殺到したために中止となってしまいました。

ナガ
いや、紹介無料のデリ〇〇って、そりゃ予約殺到するに決まってるでしょ・・・。

よだかはマネージャーとしてあまりにも無能なんですよね(笑)

そんなある日、彼らが暮らしていた家に警察がやってきます。

彼の両親が捜索願を出しており、警察がよだかを探していたのです。彼には銃を不法所持している容疑もかけられていました。

美菜は彼に一緒に逃げようと、提案します。

映画では雨の夜の中で逃げ出した帆高陽菜が行き場を失い、結局ラブホテルしか泊まる場所がなく、やむを得ずその場所を選びました。

しかし、パロディビデオ版の『名器の子』では2人は家から逃げ出すと、迷うことなくラブホテルに駆け込みます。

ナガ
いや、お前ら普通にラブホテル行ってるだけじゃねえか!(笑)

家から飛び出して、ラブホテルに行って、ごく一般的な男女のラブホテルの使用方法を見せてくれるという、原作踏襲の様で全く踏襲していない展開になっていました。

ただ、ホテルでジャンクフードを買い漁って机に広げて食べるというシーンはきちんと再現してくれていました。

美菜は確かに「祈り」の代償で感じなくなっていましたが、よだかのおかげもあり、徐々に「感じる」ようになっていきました。

ただ、そこに警察が突入してきて、全裸のままで2人は逮捕されてしまいました。

ここでオリジナル版のオマージュっぽいナレーションが、中学校の国語の授業の音読レベルで挿入されます。

僕たちは別に何もしていない。

何も決めていない。

何も選んでいない。

それでもこのまま逃げ切れるわけがない。

僕の股間はそれから3年間、一度も勃たなかった。

(『名器の子』より引用)

ナガ
いやこれは面白すぎるでしょ!(笑)

僕たちは別に何もしていない。

→いや、めちゃくちゃ〇〇クスしてたじゃないですか・・・。

何も決めていない。

何も選んでいない。

→家を飛び出してラブホ直行だったじゃないですか・・・。

それでもこのまま逃げ切れるわけがない。

→あんまり逃げる気なかったでしょ(笑)

ツッコミどころ満載のナレーションが終わり、一気に3年後のラストシーンに飛びます。

3年が、青空の下でよだか美菜と再会します。

抱きしめ合う2人。

ナガ
そして『天気の子』のラストでも飛び出したあの名言が飛び出します!!

「僕たち、大丈夫だ。』(3年ぶりに美菜に再会し、ギンギンに勃った股間を押さえながら)

同じセリフで物語が終わるのに、ここまで印象が違うのはすごいですよね。

『天気の子』を見た時は、この一言を聞いただけで、涙があふれてきて、じんわりと心が温かくなり「大丈夫だ。」と思えました。

しかし、『名器の子』はあまりにも物語が支離滅裂すぎて、最後まで見ても「一体何が大丈夫なのか」が全くもって意味不明です。

一応は「クララが立った」的な意味合いのハッピーエンドなんですかね?

まあよく分からないけど「大丈夫だ。」ということですね(笑)

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

今回は『天気の子』のパロディである『名器の子』についてお話してきました。

BGMやカメラアングル、セリフ、ロケーションなど様々な面で、オリジナル版への敬意を感じさせる作りとなっており、悪くない内容だったと思います。

ただ、「天気、届けます」というある種の希望や幸せを届ける活動になっていたオリジナル版が、「名器、届けます」というただの違法デリ〇〇になっていた点は何とも言えないモヤモヤを感じましたね。

ナガ
しかもヒロインが未成年という設定自体は引き継いでいるようでしたしね・・・。

あと、個人的に面白かったのは、『天気の子』って物語の設定上ずっと雨なんですよ。

それが登場人物の孤独感や閉塞感を生み出していて良かったと思うんですが、今作『名器の子』はその辺りの天気の設定は一切ないので、最初から最後までギンギンの快晴なんです(笑)

その辺りの違いも面白くて笑ってしまいましたね。

ナガ
本作は現在「XCREAM」というメディアにて配信中です!

気になった方は是非チェックしてみてくださいね。

今回も読んでくださった方、ありがとうございました。

 

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