『ソーセージ・パーティー』ネタバレ感想考察:ホットドッグの作り方~右手は添えるだけ~

アイキャッチ画像:「ソーセージパーティー」(SONY) ポスターより引用

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はですね映画『ソーセージパーティー』についてお話していこうと思います。

良かったら最後までお付き合いください。

イントロ

現在、日本でわずか6館ほどの映画館でしか公開されていない新作映画「ソーセージパーティー」。アメリカでは公開されるやいなや話題沸騰。異例の大ヒットとなった。

監督をシュレックシリーズでもおなじみコンラッド・ヴァーノンとトーマスシリーズの映画を手がけてきたグレッグ・ティアナンが務めた。

脚本をコメディ映画ファンにはおなじみエヴァン・ゴールドバーグとセス・ローゲンが執筆した。

日本でも公開規模が小さいこともあってか、上映している映画館では、満席あるいはそれに近い状態が続いており、私が見た日も平日ながら8~9割ほどの着席率を誇っていた。

客層としては、映画ファンと思われる男性お一人様、高校生、大学生、またカップルで見に来ている方もいらっしゃった。

カップルで見に来られた方はこの後、ソーセージ・パーティーのご予定があるんでしょうか??笑


最高のエロとグロ

この作品を見に来た方は私も含めて、レーティングの年齢が高めな映画だからこそ実現できるハイレベルな下ネタ要素とグロ要素を期待して見に来ているに違いない。

断言しよう。下ネタ要素もグロ要素も自分の期待値を大きく上回ってくる。間違いなくね。

とりあえず、この映画に登場する食べ物たちは容赦ない。

なぜかって?そりゃ、自分たちが殺されるなんてわかったら、死にものぐるいで戦うでしょ??

自分が死ぬくらいなら他人を殺してでも、生き残ろうとするでしょ??

動物的本能に忠実な食べ物たちは、本能のままに人間と対峙する。

また、人間の食事シーンは予告にもあったと思うけど想像以上にグロテスクで刺激が強い。

こんな映画を見た日には、子供は怖くて食べ物を食べられなくなってしまうぜ!!

悲鳴を上げながら皮をむかれ、茹でられるジャガイモ、体を真っ二つに裂かれるソーセージ、かみ砕かれてばらばらにされるベビーキャロット。

人が普段当たり前のように営む、調理や食事という風景が、狂気と鮮血の大量虐殺の現場へと変貌を遂げる。

何気ない日常のワンシーンが孕む狂気というものは、表出するとこの上なく恐ろしいものに感じるのだということを痛感させられた。

そしてエロ要素。こちらも非常にハイレベルで、子供には刺激が強すぎる描写の連続である。

私自身も映画を見ているうちにパンに性的魅力を感じてしまうという恐ろしいことになってしまったほどである。

映画館でパンを見て、興奮してパンツの中身がパンパンになっても、映画館の中ではほかの方の迷惑になるので、パンパンするのは鑑賞後、自宅やホテルでね!!笑

ラストシーンはもうあまりにお下劣すぎてゲラゲラ笑ってしまいましたよ!!

そしてこの映画、いろいろな作品のオマージュがあるんですね!!

まず予告で登場していたのは、かの有名な「プライベート・ライアン」の上陸シーン。戦争の悲惨さを物語るあの名シーンが、まさか大爆笑必至のコミカルなシーンに変貌を遂げてしまうとは!!

これまた面白いのが、ターミネーター2のオマージュネタですね。これは劇中のとある食品キャラクターのくだりで登場します。ぜひどんな食材か、想像してみてね!!

この映画は確かに最高にお下劣で、不謹慎で、下品なコメディ映画なんですが、実はクィア文学的な要素も孕んでいるんですね。

あえて、デリケートなLGBT、人種や歴史といったトピックを積極的に描いていく。どんな形であり、そういったトピックを映画という芸術作品の枠の中で登場させるということには間違いなく意義のある。

例えばこの作品に登場するベーグルはユダヤ人を象徴する食べ物である。またピタパンは中東を象徴する食べ物だ。そういったキャラクターたちが欧米文化を象徴するパンやソーセージと助け合う。この構造は非常に興味深い。

 

「ソーセージパーティー」(SONY)予告映像より引用

そういった人類の暗い歴史や、人種問題、LGBTが抱える社会的課題など、そういうものをすべてひっくるめて笑いに変えられたらいいなと願う製作陣の思いが伝わってくる世界観構築だった。

そして、物語の展開も非常に熱い!!本当に熱い!!

脱支配者的志向の王道中の王道を行くプロットは、万人受けするだろう!!

たくさんの魅力が詰まった大人向けのアニメーション作品であることは理解していただけましたか??

公開劇場は非常に少ないですが、見れるチャンスがある方はぜひ劇場でご覧になってほしい一本です。

パンとソーセージをあんな風に見立てるなんてね…笑

「ソーセージをパンに挿れr….いや挟むときはどうしたら上手くできますか??」

「それはね…」

「右手は添えるだけ!」

実は深いよ?この映画!

さてここまでこの映画がいかにおバカでぶっ飛んだ映画なのかということを中心にネタバレ無しで書いてきたわけですが、ここからは少しネタバレも交えつつ、作品の内容に深く踏み込んでいきたいと思います。

先ほども少し言及してはいるんですが、この映画って人種差別や過去の戦争問題、近年のトランスジェンダーの問題にも鋭い切り口で斬りこんでいるんです。

例えば、ナチスドイツを彷彿とさせるキャラクターが登場しましたし、男性同士の同性愛も描かれました。それだけでなく、イスラム教圏の地域の食べ物が登場し、差別的な扱いを受けたりなんかもしています。

つまり映画『ソーセージパーティー』の世界というのは、我々が活きている現代社会の縮図になっているんですよ。それでいて、その負の要素も多分に受け継いでいます。

そんな中で迎えるのは、トランスジェンダーや宗教、戦争、人種・・・そういったあらゆる今日の諸問題を飛び越えて、性的に繋がろうとする食べ物たちの姿なんですよ。そう考えると、あの笑いが止まらないラストの大乱交シーンも実は「世界平和」をテーマにしているのではないかという視点で見ることができるんです。

また映画『デッドプール』でも印象的に使われていたような「第4の壁」の演出がラストに登場しているのも興味深いポイントです。どこからどう見てもおバカなアニメーション映画なんですが、細かい要素を見ていくと、実に真面目に作られた映画であることが見えてきます。

おわりに

いかがだったでしょうか。

かなりエロくて、それでいてグロい映画ではあるんですが、実はその裏には「世界平和」に対する深いテーマが隠されているのではないかということにも触れてみました。

ただ何度も申し上げますが、間違ってもおうちデートとかでこれ見ちゃだめですよ(笑)

今回も読んでくださった方ありがとうございました。

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