【ネタバレ無・感想】映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」を勝手に紹介したい!

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

当ブログでは、前々から小規模上映の作品を応援していきたいという点を重視しているということを言っておりますし、当ブログで扱っている作品ラインナップを見ても、ミニシアター系の作品が比較的多いことをお分かりいただけると思います。

そんな私が、今年激推ししたい映画ということで、11月4日公開の映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」 を紹介させていただこうと思います。

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(C)2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会 映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」予告編より引用

私もまだ映画は見ていない状態でして、予告編とノベライズ版を読んだだけなのですが、既に今年のベスト映画になるような予感がしております。

この記事を読んで1人でも多くの方に、この作品の名前だけでも知っていただけたらと思います。

あらすじ・概要

 祖父の葬儀をきっかけにそれぞれの事情を抱えた家族たちが久しぶりに顔を揃え、本当の家族として未来へと踏み出していく、岸井ゆきの映画初主演作。ある日、祖父の死を報せる電話を取った吉子。葬儀のため祖父の3人の子が久々に集まるが、吉子の父である清二をはじめ、清二の兄や妹、そしてその家族たちは祖父の死を悲しむ余裕もなく、葬儀の準備に追われる。そんな中、親族たちそれぞれが抱えるやっかいな事情が明らかとなり、ひょんなことからそれぞれが本音をさらけだす。吉子は親族たちのやりとりにあきれ返りながら、その流れに身を任せていたが……。岸井が吉子役を演じるほか、父の清二役を光石研、親類たちを岩松了、水野美紀、美保純、岡山天音が演じる。監督はソフトバンクなどのCM演出を手がけ、本作が長編デビュー作となる森ガキ侑大。
映画com.より引用)

予告編

どんな作品なの?

本作は、「桐島、部活やめるってよ」や「ゴドーを待ちながら」といった作品に非常に似ています。この作品においては、おじいちゃんが桐島やゴド―の役割を果たしています。つまり、おじいちゃん自身についてはあまり詳しく描かれることはありません。

一方で、本作はおじいちゃんの死に直面した親戚たちの物語になっています。おじいちゃんが死んだことがきっかけでバラバラになっていた親戚が一堂に会することになります。そこに至るまでの個々人の人生や悩み、葛藤をオムニバス形式で描きながら、親戚たちがそれぞれの視点から「家族」や「おじいちゃんの死」を捉えていき、その過程で物語が少しづつ進行していきます。

バラバラだった家族が、おじいちゃんの死に際して奇妙な連帯を取り戻し、そしてまた自分たちの人生を歩んでいくまでの数日間を喜劇的に描いたのがこの「おじいちゃん、死んじゃったって。」という作品であると言えます。

ありがちな家族再生物語じゃない

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(C)2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会 映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」予告編より引用

家族再生物語って、文学の世界でも映画の世界でも手垢まみれの題材ですよね。本作「おじいちゃん、死んじゃったって。」もジャンル的に言えば、家族再生物語に分類されるかとは思います。ですが、すごく新鮮味があるんですよね。全然手垢まみれの題材で作られている気がしないんです。

それがなぜか?というのを考えてみた時に、ノベライズ版の中盤に本作の主題に大きく関わっているであろう表現を見つけました。

「家族かどうかの定義は人それぞれでいいと思う。」

おそらくこの考え方が根底にあって、その上で作られた物語だからこそすごく新鮮に感じられるのだと思います。

家族再生物語って基本的には、家族の理想形、スタンダートみたいなものから逸脱した家族が、理想形ないしスタンダートに近づいていく過程を描きます。

ですが、本作「おじいちゃん、死んじゃったって。」という作品は、理想的な家族を目指すという点においては、良い意味での諦めが感じられます。一度壊れた家族がそう簡単に、理想的な家族に戻れたりするはずがありません。だからこそ、そこは目指していないんです。

では、この作品が描こうとしたのは何だったのか?と言いますと、すごく広義な家族観のようなものだったと思うんです。

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(C)2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会 映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」予告編より引用

 おじいちゃんの葬式になれば、集まって来て、一緒に写真を撮れる。それだけで、どんなに壊れていたって家族なんだと思います。

家族に決まったカタチなんてないんだと思います。あなたが家族だと感じたならば、それはもう家族なんですよ。家族というものの在り方が多様化してきている現代だからこそ、こういう家族観が必要になってくるのだと感じましたし、それを描いた本作は新しい形の家族再生物語だと思います。

強烈なセリフたちに注目

本作を見るうえで、ぜひとも注目していただきたいのが、強烈なセリフたちです。しかもただ、強
烈なだけではなくて、本作を理解していく上で非常に効果的な役割を果たしているので、素晴らしいのです。今回はいくつかノベライズ版を読んでいて、衝撃的だったセリフを紹介しておこうと思います。

・「汗をかくことと射精は、体液を絞り出すという意味では同じことなんだよ。」

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(C)2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会 映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」予告編より引用

・「おじいちゃんが死んだ瞬間、私セックスしてたんだなあと思うと、すごい罪悪感みたいなの感じるんだよね。」

・「人が死ぬと、全部ゲロの味になっちゃうんだね。」


・「大切な人が亡くなってもお腹は空きますし、おかしければ笑うし、セックスだってすると思います。」

他にもすごくインパクトのあるセリフがどんどん登場します。私もノベライズ版を読みながら、奇抜なセリフたちにゲラゲラ笑っていました。しかし、最後にはそのセリフたちがちゃんと意味のあるものだと分かるようになっています。ぜひ注意しながら見て欲しいと思います。

おわりに:死生観について

本作は、家族再生物語を軸に据えてはいますが、もう一つ死生観が重要なテーマとして扱われています。

登場人物たちはそれぞれおじいちゃんとの関係性、人生、生き方、考え方、年齢、性別が違います。そんな全く置かれている状況の違う登場人物たちが、おじいちゃんの死に際して、どのようにそれを受け入れて、実感していくのか?という過程を描いた作品でもあるわけです。

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(C)2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会 映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」予告編より引用

 他人が死ぬということがどういうことなのか?自分に関連のある他人が死んだときにどう感じるのか?またその死をどのように実感していくのか?そういった死にまつわる感情がすごくリアルに生々しく描き出されています。

本作を鑑賞し終わった時に、私も含めてですが、間違いなく自分の家族観や死生観を一度考え直してみたという衝動に駆られると思います。

 それを考えさせてくれるところにこの作品の意義があり、我々がこの作品を見る意味があるのだと思います。

 映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」は11月4日土曜日から全国で公開されます。かなり小規模上映の作品となっていて、扱う劇場も少ないです。そのため、少しでも本作の知名度を上げるべく、この記事を拡散していただけると嬉しく思います。また、作品名を挙げてTwitterなんかのSNSで作品の存在を広めていただけると嬉しいです。以下に公式サイトのリンクを掲載しておきます。

・公式サイト:http://ojiichan-movie.com/

私は関係者でも何でもありませんが、1人でも多くの方が本作を見るために劇場に足を運ぶきっかけになればと思い今回の記事を書きました。読んでくださった方が劇場に足を運んで、映画を楽しんでいただけると勝手に宣伝している私も嬉しくなります。

映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」ぜひご覧ください!!

また併せてご覧になって欲しい作品として映画『永い言い訳』を挙げておきます。非常にテーマ的にも近い作品だと思いますので、併せて見ることでより深く考えることができると思います。

参考:【ネタバレ考察】映画『永い言い訳』が描き出した「死」を受け入れるまでの永い永い旅路

ちなみに本作を当ブログ管理人の2017年のベスト映画に選出しています。こちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。

参考:当ブログ管理人が選ぶ2017年ベスト映画ランキングTOP10

今回も読んでくださった方ありがとうございました。




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