邦画界に新たなブーム到来!?歌って踊るミュージカル仕立て!?

〇イントロ

 突然ですが、皆さんは邦画というものにどんなイメージを持っていますでしょうか??

 めっちゃ叫ぶやん!!

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©2016映画「怒り」製作委員会 映画「怒り」予告編より引用

 めっちゃ泣くやん!!

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©2016映画「世界から猫が消えたなら」製作委員会 映画「世界から猫が消えたなら」予告編より引用

 めっちゃ走るやん!!

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©2015映画「バクマン。」製作委員会 映画「バクマン。」予告編より引用

 めっちゃ高校生が恋愛するやん!!

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©2017フジテレヴィジョン 東宝 集英社 映画「ひるなかの流星」予告編より引用

 めっちゃ漫画を実写化するやん!!

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©2016映画「テラフォーマーズ」製作委員会 映画「テラフォーマーズ」予告編より引用

 こういったイメージを持ってる方はすごく多いと思うんですよ。洋画よりも邦画の方が好きと自負している自分としても、こういったイメージは間違いではないと思いますので、普段邦画を見ない方からしたらなおさらではないかと思います。

 これが邦画の悪いところだ!!なんて言うつもりは全くありません。良いか悪いかは作品次第です。こういった要素をひとくくりにして「邦画」そのもののガンだ!!なんて言い方は作品に失礼です。

 ただこういう傾向があるという点については否定しません。こういった要素を含む作品が多いことも事実だと思います。

 で、こういった傾向があるということを踏まえてなんですが、最近邦画に新しい傾向が生まれつつあるんじゃないかと思うんですね。

 それがタイトルの通りで、「歌って踊るミュージカル仕立て」演出なんですよ。




〇歌って踊るミュージカル仕立て!?

 正直最近の邦画を見ていない人には寝耳に水な話かもしれません。しかし、今年に入ってから見た邦画で3作品も立て続けに同じような「ミュージカル風」演出が登場したので、もしかしたらこれは今後の邦画の1つのトレンドになりうるのではないかと思いまして記事にしてみました。

 まずは、その3つの作品のタイトルを挙げておきましょうか。

 1作品目は「ハルチカ」ですね。
 
 当ブログにも解説記事がありますので、併せて掲載しておきます。

【感想】映画「ハルチカ」市井昌秀監督が贈る全ての若者へのメッセージを読み解く

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©2017「ハルチカ」製作委員会 映画「ハルチカ」予告編より引用

 2作品目は「PとJK」になります。

 こちらも当ブログに解説記事がありますので、併せて掲載しておきます。

【感想・解説】映画「PとJK」これはただのティーン向け恋愛映画じゃない

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©2017「PとJK」製作委員会「PとJK」予告編より引用

 3作品目は「PARKS」ですね。

 こちらも当ブログに解説記事がありますので、併せて掲載しておきます。

【ネタバレ】映画「PARKS(パークス)」感想・解説:SFとスピリチュアル

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©2017本田プロモーションBAUS 映画「PARKS(パークス)」予告編より引用

 あまり詳しく言ってしまうとこれから作品をみようと思っている方にネタバレになってしまうので、ぼかしておきますが、この3作品に共通しているのは表題のとおり「歌って踊るミュージカル仕立て」演出です。

 これら3つの作品はミュージカル映画ではありません。確かに「ハルチカ」と「PARKS」に関しては音楽を題材にはしていますが、作品の構成自体がミュージカル映画のそれになっているということは決してありません。あくまで演出の一部として、ミュージカル風のシーンがあるというだけです。

〇以前から無かったわけではない?

 ミュージカル風の演出が以前から無かったというわけではありません。邦画にも邦ドラマにもこういった演出がなされた作品は以前からありました。

 ちょっと今回の作品の例として挙げるには不適切かもしれませんが(もろミュージカル映画に近いので)、「嫌われ松子の一生」や「舞子はレディ」といった作品は邦画の中でも珍しいミュージカル風映画ないしミュージカル風演出の登場する映画だと思います。




 また、邦ドラマにおいても「モテキ」なんて作品はミュージカル演出を効果的に用いた作品だと思います。Perfumeの「Baby Crusing Love」を踊りながら森山未來が街の人たちと踊る演出はとても印象的でした。

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©久保ミツロウ/講談社「モテキ」製作委員会 ドラマ「モテキ」より引用

 このように邦画や邦ドラマ界にミュージカル作品やミュージカル風な演出が無かったというわけでは決してありません。しかし、明らかに作品数が少ないです。

 パリで生まれドイツに広まり、アメリカで大成したと言われるミュージカルの歴史ですが、やはり日本においてはミュージカルというジャンルはまだまだ一般的とは言えないのかもしれません。

 インド映画では「歌って踊るミュージカル仕立て」がほとんどの作品に登場します。これは完全に文化の違いです。インドの人々にとってはダンスは日常的なものであり、感情を表現するためのツールとして生活に根付いています。そういった慣習や文化が映画というものに反映された結果、そういった演出を含む映画が多くなる、これは必然のことです。しかし、日本において歌やダンスが日常生活に根付いているかと言われると、それは否です。

 ミュージカルも歌も踊りもまだまだ日本人に根付いた文化とは言えないのが現状だと思います。

〇変わりゆく状況?

 そんな状況が近年変わりつつあります。「レ・ミゼラブル」や「ラ・ラ・ランド」といったミュージカル映画作品が日本でも大きな話題になり、大ヒットしたことは記憶に新しいと思います。また「アナと雪の女王」のようなミュージカル仕立て映画も大ヒットしました。

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 また、「きっと、うまくいく」の大ヒットを契機にして、インド映画というものの日本における認知度もずいぶん高まってきましたし、日本公開される作品も徐々にではありますが増えてきました。

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2013-12-03



 そういった海外からの作品の流入と日本におけるヒットが日本の映画、ドラマ作品にも影響を与えるようになったことは事実だと思います。ルーツをたどると「マルモのおきて」にたどり着くような気はしますが、近年のドラマ作品でEDでのキャストのダンスシーンを採用する作品が増えてきました。

 昨年は「逃げるは恥だが役に立つ」のEDでのいわゆる「恋ダンス」が大きな話題になりました。

 このように、映画やドラマにおいて歌って踊るという演出が、日本において徐々に市民権を獲得しつつあるという状況が、作品に反映されつつあるのではないか?と私は考えています。これが「ミュージカル仕立て」演出が登場する映画の立て続けの公開に少なからず影響しているように思います。

〇まとめ

 現段階ではあまり語れることは多くありません。偶然に今回挙げた「ハルチカ」「PとJK」「PARKS」の3作品の公開時期が重なっただけという可能性も考えられると思います。

 しかし、もしかしたら今後、邦画においても邦ドラマにおいてもこういった演出が多く登場するようになるのではないか?ということを予感させてくれます。

 邦画にはまだまだミュージカル映画作品が少ないです。こういった映画の演出の一部として登場し始めた「歌って踊るミュージカル仕立て」演出が、いずれ邦画界にミュージカル映画が増えていくことへの布石なんじゃないかと個人的には期待しております。

 また、今回挙げた3作品もぜひチェックしてみてください。どれも素晴らしい作品ですし、「歌って踊るミュージカル仕立て」演出が効果的に用いられています!!

 邦画に対してのあなたのイメージは?と問われて、「めっちゃ歌って踊るやん!!」という答えが返ってくる日がいつか来るのかもしれませんね(笑)

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©Eros International Ltd 映画「恋する輪廻」予告編より引用

 今回も読んでくださった方ありがとうございました。




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