【感想】映画「ラ・ラ・ランド」5年後の自分に読んでほしい「今」の思い

〇イントロ

 本日、映画「ラ・ラ・ランド」の方を鑑賞してきました。おそらく映画技術的な面にしてもラストの考察にしても語りつくされていて、今更私が語ったところで「味のしないガム」みたいな記事になりそうなので、2017年の今、私がこの映画に感じたことを5年後の自分に残したい、という趣旨の下にこの記事を書いていきたいと思います。

 「味のしなくなったガムをいつまでもいつまでも、噛み続けますかぁ??」

 (ブルゾンちえみ、5年後に読み返したときどうなってるんだろ…..。)

image

 私は「味のしなくなったガム」を食べ続けるタイプの人間ではないので、もうこの記事では考察なんて堅苦しいことは一切しませんよ!!

 映画「ラ・ラ・ランド」の魅力??そんなものを語る気もございません。あくまで、大事なのは「今」の自分の思いだけです。

 「今でしょ!!」ってことですよ!!

 (こっちはすでに雲行きが怪しいか…..。)


image


©Nagase Brothers inc. 東進ハイスクールCMより引用

 さて、「今」の自分の思いが大切なんだってことは伝わった??と思いますんで、ここからは自分の映画「ラ・ラ・ランド」に対する思いを綴っていきたいと思います。




〇「ラ・ラ・ランド」はブカブカの服??

 まず単刀直入に言いますと、映画「ラ・ラ・ランド」は「今」の自分には身の丈に合わない作品だなぁと感じました。なんというかまさにブカブカの服を着せられているような気分だったんですよね。


news_header_lalaland_20170114


©GAGA Corporation 「ラ・ラ・ランド」より引用

 それはなぜかというのを考えてみたんですが、結論としては、この映画を好きになれるだけの経験を自分はまだしていないんじゃないかと思っているわけです。

 今作を見る前に、私がこの映画に対して抱いていたのは、この映画は「夢追い人」への応援歌的な作品ではないだろうかという印象です。しかし、本作を鑑賞してみてその印象は大きく覆りました。本作は、個人的にではありますが、これから「夢を追いかける人」のためにある映画ではないという印象が非常に強かったのです。

 では、この映画が描いたものは何だったのかと考えてみると、これは夢を追いかけて、追いかけていって、ある時点で立ち止まったときに後ろを振り返った時に感じる、儚いノスタルジックな感情ではないかと考えているのです。つまりこの作品は、夢を叶えたかどうかの如何には関わらず、「夢を追いかけてきた人」のための映画であると感じたのです。

 自分は受験という関門はもちろんくぐり抜けてきましたが、それはあくまで次のステップに進むための関門であって、具体的に将来自分がやってみたいこと、つまり夢に向かって何かをやっているんだっていう意識はほとんど持ってこなかったわけです。そして今、ようやく自分は、自分自身の夢に向かって進んでいかなければならないということを明確に自覚している時期なんですね。今の私はまだ夢を追い始めたばかりなんですよ。だから、振り返ってみてもまだ何も残してきていないのです。

 だから、この映画で描かれている、「夢を叶えた人」のノスタルジーや「夢を叶える事」のほろ苦さなんてものは私がまだ味わったことがない感情なんですよ。

〇映画の好き嫌いは何で決まるのか??

 私は、映画の好き嫌いが自分の中で決まる際に最も大きな要因の一つは「経験」だと思うんです。ここからは自分の見てきた作品で例を挙げて説明していきます。

・「秒速5センチメートル」

花村怜美
コミックス・ウェーブ・フィルム
2008-04-18


 まず、挙げたいのは「秒速5センチメートル」という作品ですね。これは、今年大ヒットした「君の名は」の新海誠監督が製作したアニメーション映画になります。私がこの映画を初めて見たのは、高校2年の時でした。

 この作品のラストでは、幼少期にお互い初恋の感情を抱いていた男女が、大人に成長して、別々の道を歩んでいくという少しほろ苦い展開が待っています。この作品を初めて見た時、私はこの作品がすごく嫌いでした。

 当時、自分には付き合っている恋人がいました。初めて他人のことを本気で好きになったように思います。そして、自分はこの関係というものは永遠に続くものだと信じてやまない純粋な人間だったわけです。つまりこの「秒速5センチメートル」という作品は自分の恋愛観みたいなものに全くハマらない、異質なものだったのです。

 しかし、この作品を見た翌年、突如としてその関係は終わってしまうことになります。3年近く続いた関係がこんなにも簡単に崩れてしまうんだとすごく落ち込んでいたことを今でも覚えています。落ち込んで落ち込んで、それでも何とか前を向いて、大学受験も乗り切りました。

 そして、大学に入って、ふとこの「秒速5センチメートル」という作品を見返したとき、全く違った映画に見えました。バッドエンドにしか見えなかったあのラストがすごく希望あるラストに見えたのです。大嫌いだった作品が大好きな作品に変わったのです。

 それは言うまでもなく、自分が恋愛関係の終わりのほろ苦さとそこから前を向くという経験をしたことが大きく影響していると感じました。自分が同じような経験をして、初めてこの作品が描いている「希望」に気づくことができたのです。

・「セッション」


 ではもっといきましょう。次の作品の例を挙げさせていただきます。それは「ララランド」を製作したデイミアン・チャゼル監督の作品である「セッション」です。

 この作品を初めて見た時、すごく自分の身の丈に合った映画だと感じました。それは、自分の部活動時代の経験があるからだとすぐにわかりました。強豪校で必死になって練習して練習して、それでも及ばない人がたくさんいました。それはその人が同じかそれ以上に練習しているから、もちろん自分より強い人の中にはそういう人も多くいましたが、それ以上に感じたのは、「天才」というものの存在です。どうやっても届かないだけの歴然とした差の存在を見せつけられたのです。

 だから、映画「セッション」を見た時、自分は救われたような気持ちになりました。才能がない人はどうやっても才能がある人には届かない。そんな事実を突きつけられたことが自分にとって何よりの安心感につながったのです。同時にそんな自分には届かない世界を垣間見たようなワクワク感がそこにはありました。

 映画「セッション」が自分にピタリとはまったのはまさしく自分の「経験」ゆえだったのです。

・「台風クラブ」

工藤夕貴
ジェネオン エンタテインメント
2001-06-22


 さて、では最後に自分のオールタイムベスト作品である「台風クラブ」を例に挙げたいと思います。(みなさんは当ブログのURLがこの「台風クラブ」にちなんでいることに気づきました??笑)

 「台風クラブ」というのは第2次性徴期の男女の自我の表出と大人への反抗を鮮烈に描き出した相米慎二監督の作品です。

 この映画を高校生の時、初めて見たのですが、それはそれはもう衝撃的でした。まさに自分が経験してきた、そしてその当時まさに経験していた感情のすべてがこの映画に詰まっていると感じました。

 この「台風クラブ」という作品に出会って初めて私は、映画というものが好きになりました。

 つまり、私が作品を好きになる際に、自分自身の「経験」というものは本当に重要な要因なのです。

〇5年後を生きる自分へ

 「今」の夢に向かって走り出したばかりの自分には「ラ・ラ・ランド」の魅力を感じ取るだけの「経験」が無かったように思います。後ろを振り返ってみても。私にはまだ歩んできた道のりがそれほどないのです。

 だから、5年後でも10年後でも良いです。この映画作品を見返してほしいのです。間違いなく、「今」の自分とは違った印象を受けると思います。自分の夢が叶ったか叶っていないか、どんな人と出会って、どんな恋愛をして、そんなことはまだわかりませんが、後ろに歩んできた道ができたときにこの映画を見返してほしいと思います。


news_header_lalaland_20170101


©GAGA Corporation 「ラ・ラ・ランド」より引用

 これから自分がするであろう「経験」が自分の「ラ・ラ・ランド」に対する見方をどのように変えてくれるのでしょうか??

 「今」の私は「わからなかった」という思いを大切にしたいと思います。

 5年後の自分に「今」の自分の思いを残します。 

サントラ
ユニバーサル ミュージック
2017-02-17


 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です